映画『記憶にございません!』大ヒット記念舞台挨拶が10月11日にTOHOシネマズ 日比谷で行われ、中井貴一と佐藤浩市が出席。日本を代表する名優2人が互いに熱い思いを吐露した。
・『記憶にございません!』大ヒット記念舞台挨拶、その他の写真
本作は、三谷幸喜が監督・脚本をつとめた最新作。国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出してしまった総理大臣・黒田啓介(中井)が、一般市民から投げつけられた石に当たり、記憶喪失になってしまったことから起こった騒動を描くコメディで、佐藤は黒田をゆするタブロイド紙のフリーライター古郡を演じる。
9月13日の公開以来、本日までの29日間で観客動員230万人、興収29億円突破の大ヒットを記録しているが、中井が「大概、大ヒット御礼というのは1回で終わるのですが、2回もやるなんて」と文字通り“大ヒット”していることに喜びの表情を浮かべると「台風が近づいている荒天の中、よわい60近いおじさん2人の舞台挨拶に来ていただいてありがとうございます」と頭を下げる。一方の佐藤も「本来ならこの場所にいるのは三谷幸喜だろ」と突っ込みを入れつつも「三谷さんが仕事だというので、僕が代わりに来ました。たくさんのお客さんが映画を見に来てくれて感謝です」と笑顔を見せていた。
この日欠席となった三谷監督からはビデオメッセージが届く。「大体、こういうものが面白かった試しがないんです」と前置きすると「中井さん、佐藤さんご結婚おめでとうございます。君らがあっての僕です」とボケる。三谷の言葉通り、場内に微妙な空気が流れると、中井は「馬鹿じゃないの! 本当にお気楽でいいですよね」とスクリーンに映し出された三谷に強烈な突っ込みを入れていた。
その後、司会者から「互いの良いところは」という結婚式のような質問が飛ぶと、中井は「『壬生義士伝』という映画で結婚しようかなと思いました」と乗る。続けて「映画でデビューした時期が一緒だったのですが、ずっと共演がなかった。40歳過ぎて初めて共演した作品で、いままで共演しなかった理由がわかりました。お互いいろいろなことがわかってからで良かったと……。僕にとって佐藤さんがいるということは、役者を続ける刺激や励ましになっているんです」と熱い思いを語る。
最後に中井は「公開から1ヵ月経ってから、こうして舞台挨拶ができること、我々だけではなく、スタッフみんな喜んでいると思います。僕らがデビューしたとき、日本映画があまり良い時期ではなかったのですが、徐々に上向きになってきています。僕らはあと何年役者をできるかわかりませんが、日本映画界に尽力できればいいなと思っています。仕事を初めて40年、デビューしたときはどうなるかわからないと思っていた中、この場で2人で並べたことが本当に嬉しい」としみじみ語っていた。
(text&photo:磯部正和)
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