草笛光子、90歳での主演作完成に感激!「わぁーと大きな声で叫びたいような気分」

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『九十歳。何がめでたい』
(C)2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (C)佐藤愛子/小学館
『九十歳。何がめでたい』
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豪華出演陣とともに“めでたい”鏡開きで映画の完成をお祝い

映画『九十歳。何がめでたい』の完成披露舞台挨拶が都内映画館で開催され、主演の草笛光子をはじめ、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、LiLiCo、真矢ミキ、前田哲監督が集結。それぞれが完成した作品への想いや撮影時のエピソードを披露し、そして草笛が演じた“世の中を痛快に一刀両断する90歳の作家”という役どころにちなみ、登壇者らが観客の悩みにズバリ回答する、お悩み相談も実施された。

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舞台挨拶冒頭には、上海国際映画祭、ニューヨークアジアン映画祭での上映が決定されたことが発表され、早くも“めでたい”空気で包まれた満席の観客を前に、草笛が「本日はようこそおいでくださいました。この素晴らしい場にいられて幸せいっぱいです」と挨拶。唐沢は「本当に多くの方にお越しいただきありがとうございます」とお辞儀をしながらマイクに頭をぶつけて会場の笑いを誘ってみせた。

続いて、真矢「今の時代に響く作品です。楽しんでください」、藤間「この映画を見てどのように感じていただけるか楽しみにしています」、片岡「今見てもらいたい笑って泣ける作品を少しでも多くの方に楽しんでいただけたら幸いです」、LiLiCo「こういう顔なのでいじわるな役が多いのですが、今回は普通の美容師の役です(笑)」、前田監督「この日を迎えられたのが奇跡のようです。実際に撮影中に90歳を迎えられた草笛さんが元気いっぱいに演じられている作品なので、ぜひ楽しんでください」と、登壇者たちがそれぞれに作品への思いを語った。

『九十歳。何がめでたい』

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そして、劇中で草笛演じる愛子が人々の悩みを“一笑両断”する様にちなんだ、質問&お悩み相談コーナーへ。「これまでの人生で一番めでたかった事は?」という質問に対し、「この日を迎えられたこと。だって草笛さんがこんなに嬉しそうですから」と唐沢が隣に座る草笛を見ながら答えれば、それを受けて草笛は「なんと言えばいいんでしょう…。わぁーと大きな声で叫びたいような気分」と今の感情を表現した。

さらに、真矢「宝塚に入ること、俳優になること、この2つが最も辛くて自分に遠い仕事だと中学生の頃に思っていたのに、その両方をやっている自分はめでたい人だなと思います」、片岡「それほどまだ長く生きていないのですが…今日です!」、前田監督「撮影前に原作者の佐藤愛子先生と草笛さんと会食をする機会があったんです。当時99歳の先生と89歳の草笛さん、その2人に挟まれていたことがめでたかったな、と。辛い時があったらその時の写真を見るようにしています」と各登壇者が回答した。

「子どもたちが一人立ちし、夫婦だけの生活になることがいまから不安。熟年離婚もありなのでしょうか」という2つ目の悩み相談に対しては、草笛が「私は離婚をしていないのでよくわからないんですよね。こうして話しているうちに徐々にわかってくるのかもしれません(笑)」と回答。

『九十歳。何がめでたい』

唐沢「子どもたちがいる前は2人だったわけですから、その時のことを思い出してみては。あとはお互いの目を30秒間見つめあってみるとか。多分長くて続かないと思いますけど(笑)」、LiLiCo「いまはまだお子さんに集中したらいいのでは。コミュニケーション不足からいろんなことが割れていくので会話することが大事です」、藤間「自分の両親のことを考えてみるといまはペットの犬に夢中で。動物を飼ってみるのは良いかもしれません」と、深刻な悩みにも時に笑いを交えながら真摯に答えた。

3つ目の「ダイエットしたいのに食べるのがやめられない」という相談には、真矢が「食べたらその分運動をしてみては。私は劇団で大きな羽をつけて階段を昇り降りしたりと散々に運動していたので、いまは運動嫌いなのですが…(笑)。用事のついでにウォーキングしたりするようにしています」と答えた。

唐沢「それなら食べたらいいのでは。食べすぎはよくないけど我慢はストレスになりますから。食べられるうちは好きなものを食べたほうがいいと思います」、藤間「好きなものを嫌いになるまで食べてみるというのはどうでしょうか」、LiLiCo「細いから美しいというわけではないので、食べたいものは食べたほうがいいんじゃないかな。好きなものを食べられるのは幸せなこと。それでもダイエットしたければ草笛さんがCMをしている健康器具を使ってみては(笑)」と、的確なアドバイスが続々と飛び出し、お悩み相談コーナーは終了となった。

その後、本作の完成を祝して登壇者一同で鏡割りを実施。代表して草笛が木槌を持つと、自分の頭に木槌を振るような素振りをしたり、かけ声にフライングをして割ろうとしてみたりと、お茶目な一面を見せていた。

『九十歳。何がめでたい』

最後に前田監督は、「本編は99分と短い映画なのでご高齢の方もトイレの心配なく、見ていただけると思います(笑)。子どもからご年配までどの世代の方が見ても楽しめる映画です。そしてなにより、俳優陣が輝いている作品です」とメッセージ。

草笛が「浮かない顔で見ていたらわかりますからね(笑)。ちっともめでたくないですけどね、90歳」と劇中で愛子が発するセリフにちなんだ一言で締めると、会場は大きな拍手に包まれ、終始“めでたい”空気に満ちた完成披露舞台挨拶は終了となった。

『九十歳。何がめでたい』は6月21日より全国公開。