謎のセクシーアイテムに目が釘付け! 大胆さ増す女に男は…。エロティック恋愛映画の続編を解説
#エロい映画#ジェイミー・ドーナン#ダコタ・ジョンソン#フィフティ・シェイズ#フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ#フィフティ・シェイズ・ダーカー#フィフティ・シェイズ・フリード
女子大生と大富豪の倒錯愛を描いた人気作のその後
女性が書いた官能小説が原作の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015年)は、濃厚なセックスシーンやイケメン大富豪と女子大生が恋に落ちるシンデレラストーリー的設定が世の女性にウケて大ヒットとなった。そのあまりの反響に、続編が2編も作られたほどである。世の女性を虜にしたその3部作は一体何がそんなにすごいのか。一体どのくらいエロイのか。前回ご紹介した第1作の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に続き、今回は第2作の『フィフティ・シェイズ・ダーカー』(2016年)と最終章の『フィフティ・シェイズ・フリード』(2018年)を再び女性目線で紐解く。
・快楽の沼へと落ちていく女子大生、エロティックな愛に世の女性たちが騒然!『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
欲しいのはご主人様ではなく普通の恋人
第1作では、普通の恋人ではなく「性の支配者と従属者」という関係しか受け入れないクリスチャン(ジェイミー・ドーナン)に嫌気がさしてアナ(ダコタ・ジョンソン)が彼のもとを去る、という所で物語が終わっていた。戸惑いながらもクリスチャンが求めるSMプレイに応じてそれなりに快楽を得ていたものの、ご主人様としてではなく普通の恋人として愛して欲しかったのだ。
それまでのクリスチャンは、幼少期のトラウマで女性とは性の専従契約を結ぶことしか出来ない根っからのサディストだった。だがアナに出会って「この人は何かが違う」「彼女を失いたくない」と生まれて初めての感情を抱き、彼女に復縁を迫る所から第2作が始まる。サディスト街道一筋だった彼が、果たしてその性癖を封印して普通の恋愛が出来るのか。その辺が2作目以降のポイントだ。一方のアナも、彼がサディストでさえなかったらずっと一緒にいたいほど彼が好きで未練があった。お互いの折衷点を探りながら再び付き合い始めた2人のセックスが、果たしてどう変わっていくのかが視聴者の気になる所である。
銀のボールに騒然、要求を受け入れる姿も
『フィフティ・シェイズ・ダーカー』では、謎のセックストイやSMグッズが多くの人の関心を引いたのではないだろうか。作中には、伸び縮みする1本のバーに足を固定するための皮バンドが付いた開脚器のようなものも出てくる。アナは自らこの道具を試すことを申し出て、足を大きく開いて閉じることができない状態でクリスチャンに激しく突かれるシーンがある。
そしてなんといっても気になったのが「謎の銀のボール」だ。2人でパーティーに出向く前に、クリスチャンはアナに銀のボールを提示してそれを体内に挿入するよう提案するのだ。「お尻に?」と聞くアナにクリスチャンは「いや」と答える。謎の銀のボールが挿入されたのは、「お尻の前の穴」の方だった。歩いたり立ったり座ったりするたびに体内でその玉が動き、アナの内側を刺激するというなんともエロいグッズらしい。なんだかんだアナもSMプレイに目覚めてしまったのか、前作ほどハードではないにせよ、クリスチャンの要求を難なく受け入れていく場面もちらほら見られる。
される側からする側に…。関係の変化にも注目
2作目3作目はかなりサスペンス要素が盛り込まれており1作目とは違った様相を呈しているが、それでも随所で濃厚なセックスシーンやソフトなSMプレイを見ることができる。友達と連れ立って出かけた別荘の夜中のキッチンで、人目をはばかりアイスクリームをお互いの身体に塗りたくって舐め合うシーン(当然その後は衝動を抑えきれなくなって激しいセックスになだれ込む)、車の中で急に欲情してクリスチャンにまたがり、激しく腰を上下して果てるアナの大胆な振る舞いなども印象的だ。第1作ではあくまで「される側一辺倒」だったアナが、「する側」に回るような関係性の変化も見られる。
とはいえクリスチャンのサディスト気質が一気に消滅するはずもなく、レストランで食事中に今ここでパンティーを脱ぐよう命じるご主人様っぷりも健在。その後人がひしめき合うエレベーターの中で股間に手を滑り込ませて愛撫を始め、よがるアナが喘ぎ声や身体を捩るのを必死に耐えるのを楽しむ、といったシーンもある。2作目3作目は単なる官能映画ではなくストーリー性があり、2人の関係がどう変化していくのかを描き出していると言えるだろう。(文:春蘭/ライター)
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