石原と青木それぞれに愛情たっぷりの似顔絵をプレゼント
映画『ミッシング』の公開記念舞台挨拶が開催され、石原さとみと青木崇高が登壇。加えてこの2人へのサプライズとして、失踪した娘・美羽を演じた有田麗未(7歳)が登場。撮影を終え、ほぼ1年ぶりの再会となった有田から、似顔絵のプレゼントが贈呈されると、石原と青木は思わず涙を浮かべた。
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公開から29日までに、すでに動員約23万人を達成し絶賛の声が相次いでいる本作。「周りの方から感想などお聞きしていますか?」という司会者からの質問に石原は、「今までにない感想量です。友だちの友だちとか家族の同僚とか、なんか知り合いから伝言を言い渡されたりとか、すごく反応が濃いですね! あと、同業の俳優さんだったり女優さんだったり、皆さんからとてつもない長文のメッセージを頂けてすっごい嬉しいです!」と反響の大きさに驚いている様子。
青木にも多くのメッセージが来ているそうで、「とにかく凄い感動したということはあるんですけど、具体的なことがまだまとまってないみたいな。まだ気持ちがうまく説明できないんだけど、とにかく見られてよかったっていうメッセージが多くて、とても嬉しいですね」と笑顔で語った。
本作の公式サイトで展開している“感想投稿キャンペーン“には、「365日24時間、(子どもに)つきっきりなんて無理だし、2秒目を離しただけでいなくなる。自分の命と引き換えに(失踪した子どもが)見つかるものなら、すぐにでも死ねるよな親なんて。何かに当たりたいのに当たれない。狂ってしまえば楽なのに、それすらも出来ない石原さとみの抑制された演技は素晴らしかった」という感想が届いている。
これについて石原は「自分の命よりも大切だってことがとても伝わる感想。ものすごく苦しくなりました」、青木も「この作品に向き合うっていうことは、本当に大変なことだったと思います」と石原をねぎらい、「実生活で母の喜びが凄い高まっている時に、このストーリーに向き合うっていうことが、どれだけ覚悟のいることかっていうことだったと思うんですよね。そこの覚悟に僕は本当に拍手を送りたいと思います」と最大級の賛辞を贈った。
本作は、ヨーロッパ・アジア・北⽶など、すでに5カ国の映画祭の招待を受け上映が決定しており、吉田恵輔監督はドイツのフランクフルトで開催されている「ニッポン・コネクション・フェスティバル」に参加中だ。
「海外のお客様の反応も気になりますね?」という質問に対して青木は、「文化や歴史は違えど、やっぱり母と子というのは普遍的なものではありますからね」と反応し、石原も「気持ちに言語の違いなんてなんてないですからね」と共感。続けて青木は「どういうところでエモーショナルになったのかとか、(海外映画祭での)反応はぜひ監督から聞きたいですね」と強い関心を示した。
イベントも中盤に差し掛かったところで、劇中で沙織里(石原)と豊(青木)の娘・美羽を演じた有田麗未がサプライズで登場。思わぬゲストの登場に石原と青木は、有田の姿を見るや否や思わず「秒で涙」を浮かべていた。
有田は「初めまして! 美羽役の有田麗未です!」と元気いっぱいに挨拶し、撮影時以来となる久しぶりの再会に「お父さんとお母さんにずっと会いたいなと思っていたから嬉しいです!」と満面の笑み。
続けて撮影中の思い出を「公園で遊んだことと、待ち時間にトランプとしりとりをやったことが楽しかったです!」と笑顔で振り返った。それに対して石原が「走り過ぎてバテてたね(笑)」と当時の青木の様子を暴露。3人揃って本気で遊んでいた微笑ましいエピソードを明かした。
さらに有田から石原と青木にプレゼントが。劇中で印象的に出てくる有田が実際に描いたお父さん、お母さんの似顔絵にちなんで、改めて有田が石原と青木それぞれに似顔絵をプレゼントした。
石原の絵には、似顔絵の他にリボンや花火などカラフルに描かれており、「お母さんに髪の毛を結んでもらったことを思い出して、あと海の前で瓶の中に石を入れてカシャカシャして遊んだことが楽しかったからそれも描いて、花火をしたこともすごく楽しかったので、でっかく描きました」と説明。石原も「楽しかったね、あの時間!」と涙目で満面の笑みを浮かべていた。
カメや魚、貝、カブトムシも描かれている青木の絵については、「お父さんは海(漁港)で働いているから海の絵をいっぱい描いて、カブトムシ公園で遊んだからカブトムシの絵を描きました!」と解説。青木は「そっくりじゃん!」と似顔絵を絶賛し、「たまらないですね」としみじみと絵を眺めていた。
劇中に登場する絵は実際に有田が全て描いている。司会者から「絵を描くことは好きですか?」と質問された有田は、「大好きです!」と笑顔を見せた。「演技することは好きですか?」という質問には、「セリフを覚えることが好きです! だから映画をあと3回くらい見て全員のセリフを覚えようと思います!」と大人顔負けの発言。
これに石原は「うちの子すごいです! 天才です。私、自分のセリフですら思い出せないですよ」と会場の笑いを誘っていた。そして青木が、劇中で美羽が見せるリップロールを有田に促し実際に披露すると、「上手くなってるわ!」と父親のような優しい眼差しを向けていた。
最後の挨拶で有田は、「今日はみんな来てくれてありがとうございます。お母さんとお父さんみたいに素敵な俳優さんになれるように頑張ります!」と大きな声で宣言。
最後に石原は、「全キャストの本当にエネルギーが詰まった作品です。見る前より見た後の方が確実に何かが心の何かが生まれていると思います。そして、SNSの力って負の力だけでなく、前に前進していく力っていうのも本当に偉大だなと思います。これから皆さん、どうかその力を使ってぜひ温かい言葉を発信していただけたらすごく嬉しいです」と力強く語った。
『ミッシング』は現在公開中。
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