細胞を擬人化した人気マンガ「はたらく細胞」の映画化が決定
細胞を擬人化した人気マンガ「はたらく細胞」の映画化が決定、劇場公開されることが明らかになった。永野芽郁を赤血球役、佐藤健を白血球役でW主演に迎え、“世界最小の物語”を日本映画最大のスケールで描く。
・【動画】永野芽郁、白血球役で白塗りの佐藤健に笑い止まらず!?/映画『はたらく細胞』製作発表会
・【動画】永野芽郁がいない! 撮影現場で監督あわてる/映画『はたらく細胞』製作発表会
清水茜による細胞を擬人化したマンガ「はたらく細胞」。連載開始から話題沸騰となり、アニメ化や多くのスピンオフ作品を生み出すなどその勢いはとどまることを知らず、シリーズ累計発行部数1000万部を超えるメガヒットを記録。そして今回、ついに実写映画化が決定した。
キャストは永野芽郁=赤血球、佐藤健=白血球(好中球)のW主演。監督は『テルマエ・ロマエ』(12年)『翔んで埼玉』(19年)の武内英樹。アクション演出は『るろうに剣心』『幽☆遊☆白書』の大内貴仁。日本エンタメ界を代表するドリームチームが、誰も見たことのない独創的でユニークな世界を作り上げる。
本作の製作発表会が6月11日に開催され、体中に酸素を運ぶ赤血球を演じる永野と、細菌やウイルスと戦う白血球(好中球)を演じる佐藤のW主演キャスト2名と、武内監督が登壇。映画史上最大級のスケールで敢行された撮影の舞台裏をたっぷりと語った。
本作で永野が演じるのは、体内の各器官に酸素を届けるため奮闘する、キュートな主人公の一人・赤血球。出演オファーにこそ戸惑ったというが、「きっと最初で最後の赤血球役になるなと思ったので楽しんで演じました! この映画が世界観がきっちりしているので、いつも以上に楽しく純粋に、私も面白がりながられながら演じられた気がします」と確かな手ごたえを明かした。
そんな赤血球と共に体内を守るもう一人の主人公が、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する、全身真っ白な細胞・白血球(好中球)。演じる佐藤は、「間違いなく我々2人の代表作となりますね。永野さんの赤血球も、今までで一番面白くて一番ハマってたんじゃないですか? ぴったりでしたね」と、永野と共に演じた赤血球・白血球(好中球)役について自信をのぞかせた。
さらに佐藤は、「原作漫画を読んでとにかくこの世界観に惚れてしまって。白血球役にも、イメージしか湧かなかったです。逆にこの役を演じなかったら、俺は今まで何をしていたんだと。この役を演じるため頑張ってきたんだなと思いました。佐藤健の集大成です!」と、白血球(好中球)役への並々ならぬ思いを熱弁した。
撮影でのエピソードを問われると、永野は「初日に感情を入れて演じるシーンがあったんですが、横を見たら真っ白な健さんがいて(笑)。数年ぶりに共演した姿が真っ白だったので、真剣なシーンなのに笑いが止まらなくて大変でした!」と、衝撃の“白塗り”で白血球(好中球)を熱演した佐藤との撮影を振り返った。
対する佐藤は、白塗りについて「塗られれば塗られるほど気持ちよかったですね。これが俺の本当の姿だったんだ、やっと本当の自分に出会えたと思いました」と心地良さを語り、永野も思わず大爆笑。
また佐藤は、「映画の中にものすごくたくさんの赤血球が出てくるんですが、永野さんは群衆の中にいてもすぐわかるんですよ。これが華かって思いましたね」と、永野の抜群の存在感に言及。さらに「白血球もたくさん出てくるんですが、まだ言えない先輩の俳優さんも紛れ込んでいて、気づかずに素通りしてしまったこともありました」と、今後のキャスト発表が楽しみになる発言も飛び出した。
さらに話題は、本作の大規模な撮影について。本作では、全国25都市でエキストラ総勢約7500名を動員。武内監督は「『翔んで埼玉』や『テルマエ・ロマエ』の比にならない」と自信が手掛けてきた作品と比べながら、「体内には37兆個もの細胞があるので、エキストラもとにかく数をそろえようと思いました。毎日細胞役の600人ものエキストラが衣装を着替えて、準備して…大変でしたね」と撮影時の苦労を振り返った。
永野も「800人以上のエキストラさんとの撮影の時に、監督から『芽郁ちゃんがいない!』って言われて(笑)。赤血球のビジュアルはみんな赤くて似ているので、探すのが大変だったんですね。今までにない経験でした(笑)」と、本作ならではの大変な撮影エピソードを披露。
会見の最後には、登壇者から映画を楽しみに待つファンへメッセージが贈られた。永野は「今日からこうやって少しずつキャストや作品の情報をお届けできることにワクワクしています。何より皆さまに自信を持ってて完成を楽しみにしてくださいと言える作品ができていることが、すごく嬉しいです。とんでもなく面白いものができるだろうなと思いますし、純粋に皆さんと同じように完成が楽しみです! ぜひ楽しみに待っていてください!」と笑顔でコメント。
佐藤は「この映画のジャンルを聞かれたら、“ヒーローもの”だと答えています。体内に侵入してきた悪のウイルスをやっつけて守ってくれる細胞たちは、間違いなく史上最少で最も身近なヒーローだと思うんです。僕はかつてヒーローを演じていた時期もありましたので、こういうジャンルには人一倍うるさい自負もあります。気合を入れて演じさせていただきました。気分が優れない時はそっと胸に手を当てて、自分の体内でたくさんのヒーローが戦ってくれていると想像してみてください。12月の映画公開も楽しみにしていてください! 内容は間違いないので、あとはいかにヒットするかに期待しています。こういう映画が大ヒットしてほしいし、そんな世の中であってほしいです!」と熱い思いをぶつけた。
『はたらく細胞』は12月劇場公開。
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