女優の葵わかなが11月18日、ザ・リッツ・カールトン東京で行われた映画『キャッツ』日本語吹替版制作発表会に山崎育三郎、高橋あず美、ロバートの秋山竜次、森崎ウィン、大貫勇輔、大竹しのぶ、吹き替え版の音楽プロデュースを担当する蔦谷好位置とともに出席。吹き替えに参加する喜びや、自身が劇中で歌う楽曲などについて語った。
本作は、全世界累計観客動員数8100万人を誇るミュージカル『キャッツ』の実写映画。白猫のヴィクトリア役は、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルにして、映画初出演のフランチェスカ・ヘイワード。名曲「メモリー」を歌うグリザベラ役は『ドリームガールズ』(06年)で第79回アカデミー賞助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンがつとめる。
本作の吹き替え版制作が許されたのは、日本とドイツの2ヵ国のみ。本国の制作チーム監修の下、厳正なる審査を経てキャスト・クリエイター陣の参加が決まったという。
主人公にして、若く純粋で臆病な白猫のヴィクトリア役に選ばれた葵は「このヴィクトリアを通して、お客様を『キャッツ』の世界に誘えるような、皆様がフィルターとして見れるようなキャラクターになるよう精一杯演じたい」と挨拶。「とっても猫が大好き」だと言い、「ヴィクトリアは威嚇のシーンがなかったので、猫の声を出す機会がなかった。見た目がやっぱり猫で、猫に関する歌もたくさんあるので、勝手に猫に一歩近づけた感じがして嬉しいです」とほほ笑んだ。
葵は、テイラー・スウィフトとアンドリュー・ロイド=ウェーバーが、本作のために共同制作した新曲『Beautiflu Ghosts』を劇中で歌う。同曲の収録を行ったばかりだと明かして「『メモリー』のように湧き上がる情熱の歌ではないけど、聞いたらスゴくキレイなメロディーが印象に残る。ヴィクトリアがどういう猫なのか、『キャッツ』の中でどういう風に成長したいのか心情がよく表れている曲。がんばって歌った」と話した。
山崎は、自身が演じるマンカストラップについて「ヴィクトリアを不思議な世界へ誘う役割、そして猫のリーダーという役どころ。僕自身、トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』の大ファン。トム・フーパー監督が作った『キャッツ』にたずさわれて本当に心から嬉しい」と述べた。
名曲「メモリー」を歌うグリザベラ役の高橋も、同役を勝ち取った当初を振り返って「『メモリー』は幼少時代から聞きなじみのある曲。キレイなメロディーだけど、どこか切なくて力強い。大きなメッセージが込められた曲。その大切な曲を私が歌えるのが夢のよう。決まったときは声にならない叫びが出て、嬉しかったです」と喜びをあらわに。「魂の込もった歌を皆にお届けできれば」と意気込んだ。
高橋は会場にて、蔦谷の伴奏で「メモリー」を生披露。本イベントを荘厳な雰囲気で締めくくった。
『キャッツ』は、2020年1月24日より全国公開となる。
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