IMP.佐藤新、映画初主演決定のニュースに「心を落ち着かせるのが大変だった」“青年期失顔症”の同級生に寄り添う高校生役に
10代の等身大の悩みを紡ぐ「青春ゲシュタルト崩壊」が実写映画化
佐藤新と渡邉美穂をW主演に迎え、丸井とまとによる青春小説「青春ゲシュタルト崩壊」が実写映画化、2025年に劇場公開されることが決定した。
・FANTASTICS八木勇征、脚本を読んで「涙が止まりませんでした」人生で一度だけ使える“魔法”めぐる感動作の主演に決定
スターツ出版が運営するケータイ小説サイト「野いちご」は、10代、20代の学生へ向けた恋愛・青春小説が無料で読める投稿サイト。昨年、同サイトから生まれた原作「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」「交換ウソ日記」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が実写映画化され、いずれも大きな話題となった。
そして、今回映画化されるのは、2021年に単行本化されるとTikTokで話題となり、物語上で描かれる等身大の学生ならではの悩みに共感の声が続出した小説「青春ゲシュタルト崩壊」。本作はリアル世代の物語への共感性はもちろんだが、<個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる>と原作で表現される【青年期失顔症】になった女の子が、新たな出会いを経て成長していく物語が、これまでの青春小説とは一線を画し高い評価を受けている。
ある日突然、【青年期失顔症】を発症してしまい、周囲に知られてしまうことを恐れた朝葉は誰にも言えず1人で悩んでいた。そんな、朝葉の異変に気が付いたのは、唯一、同級生の聖だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。
聖に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直しはじめ、次第に聖の存在が朝葉の中で大きくなっていく。同じく聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うように…。
派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖を演じるのは、2023年8月18日にデジタルシングル「CRUISIN’」でデビューを果たしたIMP.のメンバーでありセンターを務める佐藤新。佐藤は2023年に話題となったドラマ『silent』や映画『わたしの幸せな結婚』(23年)にも出演し俳優としても精力的に活動をしている。
佐藤は本作が映画初主演となるが、「歌番組の出番直前に、突然『映画のW主演決まったよ〜』と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています」とオファーがあった日の裏話を明かした。初の映画W主演を務めることについては、「まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います」と意気込みを覗かせた。
自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉を演じるのは、日向坂46の元メンバーで卒業後はドラマ『SHUT UP』『あなたの恋人、強奪します。』、今年の秋には映画『あたしの!』で主演を務めるなど女優として幅広く活躍をしている渡邉美穂。
渡邉は原作を読み「狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました。何かを手放すこと、辞めることは決して”逃げ”でも”甘え”でもない。あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします」と過去の自分に重なると振り返った。また「この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります」と、撮影へ挑む気持ちを語っている。
脚本を務めるのは今年の1月からTBSで放送され、最終回後は国内外でロスが多発したドラマ『Eye Love You』を手掛けた三浦希紗。登場人物1人1人の心情を丁寧に追って紡ぎ出し、その共感性の高い台詞は視聴者自身の経験や感情と重ね合わせられる物語と定評がある。
三浦は「“自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル」と原作の魅力について語り、続けて「爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな“青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです」と楽しみにしている方へメッセージを寄せている。
作者の丸井とまとは、これまでにも数々の青春小説、恋愛小説を生み出し続け、10代の等身大の悩みを紡ぐ作品に多くの読者の共感を得ている。本作の映画化について、「もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで見る日が今から楽しみです」と期待を込めたコメントを寄せている。
■朝比奈聖役:佐藤新(IMP.)
歌番組の出番直前に、突然「映画のW主演決まったよ〜」と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています。
初のW主演映画ということで、とても気が引き締まる思いです。まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈 聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います。よろしくお願いします。
■間宮朝葉役:渡邉美穂
初めて原作を読んだ時、狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました。
何かを手放すこと、辞めることは決して”逃げ”でも”甘え”でもない。
あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします。
何かに悩んだり、自分自身を見失いそうになった時、この作品を通して心の拠り所を見つけてもらえたら良いなと思います。
私もその想いを胸に、この映画を大切に大切に作り上げていきたいです。
この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。
素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります。
■原作者:丸井とまと
もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。このような素敵な機会をいただけたのは、一緒に書籍を作り上げてくださった方々や、原作をお手にとってくださった皆様のおかげです。たくさんの愛をありがとうございます。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで見る日が今から楽しみです。
■脚本家:三浦希紗
丸井とまと先生の原作を読んだ時、“自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル。このギャップを、映像化で最大限に引き出すためにはどうすればいいのか、それを意識しながら脚本を考えていきました。
爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな“青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです。
『青春ゲシュタルト崩壊』は2025年に劇場公開。
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