草彅剛に「役を超えて守ってあげたい」とまで言わしめた服部樹咲が長編映画初主演！『BISHU』に長澤樹、黒川想矢らが出演決定

家族を支えたいと願う娘と工場の閉鎖を余儀なくされる父親、その葛藤と希望を描く

『ミッドナイトスワン』（20年）で鮮烈デビュー、草彅剛に「役を超えて守ってあげたい」とまで言わしめた服部樹咲が長編映画初主演を務める映画『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』。本作に長澤樹、黒川想矢、知花くらら、田中俊介、山口智充、近藤芳正、吉澤健、清水美砂ら実力派キャストが出演することが明らかになった。

・『ミッドナイトスワン』草なぎ剛インタビュー

・『ミッドナイトスワン』内田英治監督×服部樹咲インタビュー

世界三大毛織物（ウール）の産地として世界的に注目されている愛知県一宮市のある尾州地域。昨今様々な問題や課題に悩む工場や企業が少なくない。本作は、そんな尾州の背景をもとに、諦めずに挑戦し家族を支えたいと願う娘と、工場の閉鎖を余儀なくされる父親、そして家族の葛藤と希望を描いたオリジナルストーリーだ。

主演を務めるのは、13歳の時に出演した映画『ミッドナイトスワン』で演技未経験ながら類い稀な存在感で一躍注目を集めた服部樹咲。本作で長編映画初主演を飾る服部は、発達障害と向き合いながら、自らデザインした服を作り家族のために役に立ちたいと、挑戦することを恐れず懸命にまっすぐに突き進む純粋で豊かな感性を持つ高校生・神谷史織を演じる。

史織の姉役には、TVドラマ『花嫁未満エスケープ』『マウンテンドクター』で話題の岡崎紗絵。服部と岡崎はともに愛知県出身だ。さらに、父・康孝役を吉田栄作が務め、機織工場を営みながらも経営難に追い込まれ、他界した妻との約束を守ろうと思うあまり、娘たちに厳しく接してしまう不器用な父親を熱演する。

監督は西川達郎。東京藝術大学大学院の修了制作品『向こうの家』が、ええじゃないかとよはし映画祭初代グランプリを受賞したほか国内映画祭に多数選出、本作が劇場用長編デビュー作となる。

今回、神谷一家を取り巻く仲間たちを演じるキャストが一挙解禁となり、コメントが到着した。史織が描く絵や服のデッサンの才能を見出し、一緒に服作りをすることになる親友・鴨下真理子役には、配信ドラマ『First Love 初恋』で佐藤健演じる並木晴道の妹・優雨役の少女期や、今年公開の映画『愛のゆくえ』で主演を務めるなど活躍がめざましい長澤樹。史織と同じく発達障害をもち、自然の音を録ることが好きで曲作りが得意な中学生・大村満役には、映画『怪物』（23年）で主演を務め一躍注目を集める黒川想矢が務める。

さらに、史織が挑戦するデザインコンテストの審査員の一人で憧れのモデル兼ファッションデザイナー・滝本セシル役には、女優やモデル、社会貢献活動など幅広く活躍する知花くらら。史織と真理子が通う高校の先生・宮澤直人役には『ミッドナイトスワン』以来の服部との共演となる田中俊介。

史織の姉・布美の母校の先生で滝本セシルとともにデザインコンテストの審査員になる斎藤さだを役に山口智充。一宮で紡績工場を営む職人の稲毛洋一役に近藤芳正。満の祖父で整理工場のベテラン職人・大村源次郎役に吉澤健。そして史織の叔母で工場を一緒に支える友野静江役を清水美砂が務める。

■長澤樹

『BISHU～世界でいちばん優しい服～』をもう少しで皆様に届けられると思うとワクワクが止まりません！ 真理子は真っ直ぐで、誰よりも友達思い。ちょっとお節介なところもあるけれど行動力の塊のような子。そんな真理子を演じられたこと、とても嬉しく思います！

尾州の豊かな自然と美しい織物、親子姉妹の家族愛や史織と真理子の友情が織り成す、高校3年生ラストJK！ の輝かしい青春をたくさんの方に届けたいです！

■黒川想矢

満役を演じた黒川想矢です。僕が演じた満は生きづらさを持って生きている少年です。その特性が主人公の史織と似ているためか、史織に何度かピンチを救ってもらいます。満は言葉を発することはあまりないけど、2人の間には何かわかり合えるものがあるのかもしれません。終盤に向けて満も少しずつですが成長していき、最後にはちょっとだけ史織を救う場面があります。登場人物みんなが何かに悩み、お互いにぶつかり合いながらも、諦めず一歩前に踏み出そうとするとても前向きで素敵な映画です。ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです。

■知花くらら

滝本セシルという、世界的に活躍するモデルでありデザイナーである女性を演じさせて頂きました。
不器用ながらも、自分の可能性を信じることで成長していく史織。セシルは、世界を見てきた目で、史織の大きな未来を見つめています。
優しくも逞しい物語もさることながら、尾州という土地に息づく、職人の技術の美しさも、どうぞ世界中の人々に届きますように。

■田中俊介

神谷史織が通う高校の担任、宮澤直人を演じました田中俊介です。愛知県出身の自分にとって、尾州地域が舞台の作品に携われたことは、とても特別で嬉しいことですね。また、服部樹咲さんとは、映画『ミッドナイトスワン』以来4年ぶりの共演です。たった4年なのに、すっかり大人になった姿を見ると、勝手に親戚のオジサンみたいな気持ちが芽生えてしまっています。今作は自分の可能性を信じ諦めない主人公・史織を応援したくなる、可愛らしくてあたたかい映画です。ぜひ、劇場でご覧ください。

■山口智充

やりたい事がみつけられるか？ それをどうすれば実現出来るのか？ それにはどんな努力が必要なのか？ はたしてそれは本気でやりたい事なのか？ そこに協力してくれる人はいるのか？ 誰にでも訪れる大切なテーマを友達、家族との関係性を通して、優しく寄り添ってかつ心の芯からあたためてくれる素敵な作品です！ 私の役所は一生懸命やってるけどなかなか思うようにいかない生徒に対して、ほんの少し心の支えになれるアドバイスをする服飾学校の先生役です。こんな存在がみんなにいればいいのにと思います！

■近藤芳正

僕の地元の名古屋から近い、一宮で撮影だと聞き絶対に参加したいと思ってました！ 尾州のマフラーも持ってましてサイコーのマフラーです。 監督も台本もスタッフも優しくて温かくて柔らかくて心地よい現場でした。それがBISHUそのものなんだと思います。

■清水美砂

神谷機織工場の3代目を務める康孝とは姉弟であり娘たちの母親代わりで良き理解者の伯母さん”静江”を演じました。服部さんと岡崎さんとは初めてのお仕事でしたがお2人共とてもチャーミングでお芝居をストレートに表現されていて彼女たちを守りたい気持ちが自然と湧いてきたのを思い出します。

繊細な主人公の気持ちと繊細な生地が折り重なるように物語が進んで行く、素敵な思いが詰まっている作品に参加出来ました事を嬉しく思っております。尾州織りの様に居心地の良いこの作品をどうぞお楽しみになって下さい。

『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』は10月11日より全国順次公開。