パイを手に入れる冒険に出た悪ガキ3人組が、ひょんなことから謎の魔女集団に遭遇!
『グーニーズ』(85年)『スパイ・キッズ』(01年)『ロッタちゃん』シリーズを彷彿とさせる“大人も憧れる究極の子ども映画”『リトル・ワンダーズ』が日本公開されることが決定した。本作より、超絶カッコかわいい日本版ポスタービジュアルと予告編を紹介する。
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少年たちの冒険と成長を描いた『グーニーズ』、姉弟で力を合わせて世界を救う『スパイ・キッズ』、世間に自我を通そうと暴れまわる『ロッタちゃん』シリーズ。そんな“子どもが主役の名作映画”に新しく仲間入りした本作は、RPGゲームの様な冒険物語だが、おとぎ話、西部劇、ケイパームービー、フォーク・ホラーなどのジャンルもミックスされたネオ・アドベンチャーだ。「究極の子ども映画を作りたい」という発想と、監督自身が子どもの頃に好きだった、スパイごっこやボードゲームの延長線上にある作品として創り上げられた。
悪ガキ3人組“不死身のワニ団”、アリス(フィービー・フェロ)、ヘイゼル(チャーリー・ストーバー)、ジョディ(スカイラー・ピーターズ)は大の仲良し。ある日、ゲームで遊ぶ代わりとして、ママの大好きなブルーベリーパイを手に入れに行くが、必要な卵を謎の男(チャールズ・ハルフォード)に横取りされる。
奪い返すために男を追いかけた3人は、魔女(リオ・ティプトン)率いる謎の集団“魔法の剣一味”に遭遇。怪しい企みに巻き込まれてしまう。森で出会った魔女の娘ペタル(ローレライ・モート)を仲間に、彼らは悪い大人に立ち向かうが…。果たして子どもたちの運命は? 無事にパイを手に入れ、ゲームをプレイできるのか?
本作は、16mmフィルムでの撮影や美術を駆使したレトロフューチャーな世界観と、魅力的なキャラクターの愛くるしさで、各国の映画祭を魅了。第76回カンヌ国際映画祭でプレミア上映されると、監督週間とカメラ・ドール部門に選出。次いで、第48回トロント国際映画祭でミッドナイト・マッドネス部門のクロージング作品に抜擢された。
監督を務めたウェストン・ラズーリは、カリフォルニア芸術大学でグラフィックデザインやファッションデザイン等を学んだ後に、映画製作を始めたマルチな才能を持ち合わせる新星。出演した10代前半の子どもたちも、今後の活躍を期待させる瑞々しい輝きを放ち、かつてのナタリー・ポートマンやレオナルド・ディカプリオ、リバー・フェニックスのように可能性を大いに秘めた次世代スター予備軍だ。
今回紹介するポスタービジュアルは、青空の下でモーターバイクにまたがって空気銃を勇ましく構える“不死身のワニ団”3人と、不思議な力を持つ魔女の娘・ペタルの姿をメインに、ママのためのブルーベリー・パイをさりげなくあしらったカッコかわいいデザイン。
また、予告編には16mmフィルム特有の画面の中で暴れ回るキュートな悪ガキッズと孤独なペタルが友情をはぐくむ、ほのぼのしたシーンも盛り込まれる。「好奇心を忘れてしまった大人を狙い撃ち」というナレーションのとおり、誰もが心を掴まれてしまうこと間違いなしだ。
■ウェストン・ラズーリ監督からのメッセージ
誰もが「この世界に住みたい」「彼らの一員になりたい」と思うような世界観をもつ、究極の子ども映画を作りたかったんです。物語の出発点には、私が子どもの頃に好きだったスパイごっこやボードゲームがあります。特に後者に関しては、よく遊んでいた年代物のボードゲームが、シンプルながら絵やデザインが凝った物で、子どもながらにとても魅力を感じました。その一方で『ジュマンジ』のような雰囲気もあって、一度ゲームを始めたら、ゴールするまで終わらない呪いのような引力もあります。まさにそんな映画を作りたかったので、本作の世界観に影響しています。また、自分が育ったユタ州で撮影できたのも、子どもの頃を思い起こしながら創作できた理由の一つで、劇中に出てくるスーパーマーケットは、実際に私が子どもの頃によく通っていたお店です。
『リトル・ワンダーズ』は10月25日より全国公開。
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