ジブリの名作アニメーション映画『耳をすませば』が、松坂桃李と清野菜名のW主演で実写映画化されることが分かった。本作に参加するにあたって、2人と平川雄一朗監督からメッセージも届いている。
・爽やかイケメンで知られる天沢聖司を演じる松坂桃李、『不能犯』ではダークな男を熱演
『耳をすませば』は、読書好きの中学3年生・月島雫とヴァイオリン職人を目指す同級生・天沢聖司の甘酸っぱい青春を描いたストーリー。1989年に柊あおいが少女コミック誌「りぼん」で作品を発表し、1995年にジブリがアニメ映画(近藤喜文監督)として製作。特に、同映画は今でも根強い人気を誇り、聖司の声を人気俳優・高橋一生が若かりし頃に演じたことでも知られている。
今回の実写映画は、原作の世界観を忠実再現する「あの頃(過去)」と、オリジナルで加わる「10年後(現在)」を二重構造で描く(中学生キャストはじめ、他キャストは後日発表予定)。10年後の世界では、24歳になった雫は出版社で児童小説の編集者に。小説家になる夢はあきらめ、本を売るために必死な毎日を過ごしている。他方、夢を追い続けて海外で暮らす聖司との間には、いつの間にか距離が生まれていて…、というストーリーが展開される。
撮影は今年2月中旬にクランクインし、3月にクランクアップする予定。配給は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと松竹が初の共同配給となる。
10年後(現在)の雫を演じるにあたって、清野は「誰もが大好きな名作『耳をすませば』の世界に雫として存在できること、とても嬉しく光栄に思っております。あれから10年。雫はどのようにして大人になっていったのか、彼女の思いに寄り添いながら、雫の持っているピュアな心を大切に、丁寧に演じていきたいと思っています」とコメント。
同じく10年後(現在)の聖司役の松坂は「アニメーション映画で何度も見た作品です。学生生活の日常にある歯がゆさや微妙な距離感で感じる甘酸っぱさ。あの頃にしか感じられないものが詰まっていて素敵だなと思っていました。あの物語の“その後”を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうでした。月日を経て描かれる“その後”の物語に関われることを嬉しく思います。平川監督とは初主演の作品『ツナグ』でガチガチに緊張していた僕にムチを打ちながら支えてくださった方。監督のお陰で走り切ることができました。その平川監督ともう一度組むことができる喜びと緊張感をかみ締めながら、撮影に臨みたいと思います」と述べた。
メガホンをとる平川監督は「たくさんの人たちが知っている原作の10年後を描くという実写映画化に大変な緊張感とプレッシャーを抱えていますが、主演の2人を始めとするスタッフキャストの力を集結させ、原作の空気感をそのままに心温まる映画となるよう邁進したいと思います!」と意気込みを語っている。
実写版『耳をすませば』は2020年9月18日より全国公開となる。
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