俳優の宮沢氷魚が1月25日、TOHOシネマズ 日本橋で行われた主演映画『his』の公開記念舞台挨拶イベントに藤原季節、松本若菜、外村紗玖良、今泉力哉監督とともに登壇。自身が演じた難しい役柄について語り、「大量の愛を持ってこの作品に挑みました」と浅からぬ思いを来場者にアピールした。
本作は、2019年放送のドラマ『his〜恋するつもりなんてなかった〜(名古屋テレビ)を前日譚とするヒューマンドラマ。かつて恋人同士だった男性2人、井川迅(宮沢)と日比野渚(藤原)が8年ぶりに再会し、自分たちの生き方を模索する様を描く。
同性愛者であることを隠し、人目を避けて暮らす寡黙な役柄に挑み、さらに映画初主演だった点に関して宮沢は「LGBTQを題材としたセンシティブな内容・テーマでもありますしプレッシャーもありましたが、そういった作品に以前から出てみたかったのでお話をいただいて嬉しかったです」と話し、「幼稚園から高校まで男子校で、まわりにも同性愛者の友達がいたので、少しでも(その人たちが)住みやすい、生きやすい世界を作りたいと思っていたので、このタイミングでお話をいただいて喜びが多かったです」と明かした。
一方、藤原は「どんなに準備しても、自分が渚になっている気がしなくて。分からないまま撮影に入って、わからないまま最後まで突き進んだ感じです」と回想。今泉監督は「終わった瞬間の、2人の解放された感がすごくて、よっぽど苦しかったんだったんだろうなと思いました」と笑って振り返り、「人生で初めてというくらい、終わった後清々しかったです」と撮影時を懐かしんだ。
母親役を演じた松本は「紗玖良ちゃんとは、今回厳しい母として接するシーンが多くて、もどかしかったです」としながらも「(紗玖良ちゃんは)空という役どころを自分の中に落とし込んで演じていて、なんてこの子は天才なんだ!と思いました。女優魂を感じて、私も引っ張ってもらいました。大きな存在です」と外村のことを大絶賛。今泉監督も「子役と一緒に仕事することはそう多くはないですが、大人と同じ演出をしてもその通りにしてくれた。偶発的に起こるハプニングにも、お芝居を止めずにそのまま自然に続けることができていた」と褒めたたえた。
最後の挨拶で宮沢は「僕たちは大量の愛を持ってこの作品に挑みました。昨日から公開され、ようやく皆さんのところに届いて行っているわけですが、1人でも多くの方に届いて、1人でも多くの方が何かを感じて正直になってくれたらいいなと思います」と笑顔で挨拶し、イベントを締めくくった。
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