セクハラ被害者90人超の米大物プロデューサーに第1級性暴力の判決下る

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TwitterでTime’s Upへの参加を呼びかけたリース・ウィザースプーン
TwitterでTime’s Upへの参加を呼びかけたリース・ウィザースプーン

アメリカの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインに24日(現地時間)、ニューヨーク裁判所で有罪評決が下された。

セクハラ訴追のワインスタイン、48億円で和解交渉

2017年10月、ニューヨーク・タイムズ紙にワインスタインのセクハラを告発する記事が掲載され、その後に次々と被害者が名乗りを上げ、「MeToo」運動が起こるきっかけとなり、訴え出た被害者の数は90人を超えている。

今回の裁判では2006年と2013年に2人の女性に対する性的暴行について、強姦罪2件、性的暴行罪2件、犯罪性的行為1件の5件で起訴され、ワインスタインは全て無罪を主張していた。

男性7人女性5人からなる陪審団によって、ワインスタインはワインスタイン・カンパニーの元社員ミリアム・ハーレイへの第1級性暴力と新人女優だったジェシカ・マンへの第3級レイプと有罪判決を受け、量刑は3月11日(現地時間)に確定。最高で禁錮29年が科される可能性があるが、終身刑の可能性もある第1級レイプと略奪的性的暴行については無罪となった。

今回の評決は「MeToo」運動の歴史的勝利として、ハリウッドでも大ニュースとなっている。2017年に実名で被害を訴えた女優のミラ・ソルヴィーノは「正義の始まり。これからも続く」「この歴史的な日に、沈黙を破る仲間たち(Silence Breakers)の1人であることを誇りに思います」とツイート。

声を上げるハラスメントの被害者たちを支援する団体「 Time’s Up」も「今日は勝利の日です」とツイートしている。運動を支援するリース・ウィザースプーンも「歴史的勝利」「あらゆる職場での安全、平等、そして正義のために戦うTime’s Up」への参加を呼びかけた。