堂本剛を見て「私よりもっとツラそうな人がいると、すごく興味がわいて…」荻上直子監督が『まる』オファーのきっかけ語る
荻上監督、完全アテ書きで沢田というキャラクターをつくりあげる
堂本剛が27年ぶりに映画主演し、荻上直子が監督を務める『まる』。本作より、堂本演じる沢田というキャラクターを捉えた場面写真を紹介する。
・堂本剛の淡々とした日常が一変、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名に!?
デビュー26周年を迎えたKinKi Kidsとして国民的スターの顔を持ち、ソロとしても独自の道を切り開く堂本が、『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』(97年)以来、27年ぶりに待望の映画主演を果たす本作。近年では音楽活動が中心となっていた堂本が、荻上監督と企画プロデューサーから約2年間の熱烈オファーを受け、「自分が必要とされている役なら」と心を動かされて出演に至った。堂本は「.ENDRECHERI./堂本剛」名義で本作の音楽も担当する。
堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。
ある日、沢田は通勤途中に事故に遭い、腕のけがが原因で職を失う。部屋に帰ると床にはアリが1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、沢田は正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく…。
主人公・沢田を取り巻くキャラクターを演じるのは、綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィン、柄本明、小林聡美ほか豪華俳優陣。監督を務めるのは、数々のオリジナル脚本で話題作を生み出し、『彼らが本気で編むときは、』(17年)で第67回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞を受賞、『波紋』(23年)で第33回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得る荻上直子。
今回紹介する場面写真は、堂本演じる沢田が“○”を描き上げ、自身が描いた“○”に向き合い、そして“○”におさまってい写真。約2年前からのオファーを経て、初となる完全アテ書きで、沢田というキャラクターをつくりあげてきた荻上監督。堂本剛演じる沢田と“まる”という一風変わった作品のモチーフに早くも注目が集まっている。
「プロデューサーから『誰に興味があって、誰と一緒に映画を作りたいか』と聞かれるたび、堂本さんのお名前を常々挙げていました」と語るほど以前から堂本とのタッグを熱望していた荻上監督。「20代後半で帰国して、30代で映画監督デビューしたのですが、なかなかうまくいかなくて、『ああ、もう嫌だ』と悩んだ時期がありまして。そんな時にたまたまテレビに出ている堂本さんを拝見して、『あれ…私よりもっとツラそうな人がいる』と、すごく興味がわいてしまったんですね。以来、とても気になってはいたものの、お芝居からしばらく離れていらっしゃったので、映画に出てもらえることはないだろうと思っていました。ところが『そうでもないらしい』という話がプロデューサーから入り、『えぇっ、そしたらもう、すぐに脚本を書きます』と取り組み始めて、『まる』はスタートしました」と荻上監督ならではの視点で堂本との出会いを語り、本作のはじまりを明かす。
そこで監督は堂本の過去のインタビューからヒントを探し始め、“自分が分からなくなってしまう人のお話”を物語の根幹に置くことに。「不条理的な要素が結構あるし、自分が何者なのか分からなくなってしまうという部分は、書くのがとても難しくて。でも、そういう経験って誰しもあると思いますし、それこそ堂本さんのインタビューからたくさんヒントをいただきながら、シナリオを練り上げていったという感じでした」と、監督が語るように、堂本の言葉からつくり上げられ、荻上監督のユニークな視点から整えられた沢田というキャラクター。今回の写真のように、堂本と、○というモチーフがぴったりとハマる世界観は本作の見どころのひとつとなっている。
『まる』は10月18日より全国公開。
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