『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』
●ケーブルテレビながら最高視聴率23.8%を記録した大ヒット作!
韓国では“高校3年間、学校に3食弁当持参”という話を何人かの韓国人から聞いた。朝は7時から夜は22時頃まで授業以外の時間も学校で勉強に勤しむらしい――。このドラマは、そんな韓国の学歴至上主義という社会の闇をシニカルに描いている。
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タイトルの『SKYキャッスル』とは、超高級集合住宅の名前。夫は医者か大学教授をやっているいわば特権階級であり、実際は何億ウォンもする家賃が無料になる。そして、SKYとは、S=ソウル大学、K=高麗大学、Y=延世(ヨンセ)大学以外は認めないことを意味する。
ドラマは、SKYキャッスルの住人たちがパーティをしているシーンから始まる。院長間近と囁かれる神経外科長、パク・ヨンジュ(ソン・ゴンヒ)と妻、イ・ミョンジュ(キム・ジョンナン)の1人息子、パク・スチャン(ユ・ソンジュ)がソウル医大に合格。つまり、パク一家の合格祝いをするために住人たちが集まったのだ。しかし、実際には入試関連の資料を手に入れるというママたちの目論見があり……。
次の日も彼らはパク一家をゴルフ接待するために集まる。住人ママの中心人物、ハン・ソジン(ヨム・ジョンア)がミョンジュに「ソウル医大のポートフォリオを渡してほしい」と頼むと、「渡さない」と意外な回答。その代わりに優秀な入試コーディネーターを紹介してくれるというのだった──。
●合格率は100%!? 物語のカギを握る入試コーディネーター
このドラマを一層面白くしているのは、入試コーディネーターの女性、キム・ジュヨン(キム・ソヒョン)の存在。元ソウル大入試審査官という経験を活かし、徹底した管理と情報収集能力を誇る。担当学生を100%希望大学に合格させるのがウリで、年2人の学生しか受け付けない。そのため、母親との面接で引き受けるかどうかを決めている。
ハン・ソジンはじめ同じ住人のママ友、ノ・スンへ(ユン・セア)を含めた4人のセレブママがジュヨンを希望。数々の条件をクリアし、ジュヨンと契約を結ぶことになったソジンは、スンへの顔を見て不敵な笑みを浮かべるのだった。
●ママ友の1人が自殺! そこから一気にサスペンス調に!
ジュヨンに長女、カン・イェソ(キム・へユン)の勉強部屋をチェックしてもらい、毎日の献立まで指導を受けるソジン。そんな充実した日々の中、入試コーディネーターを紹介してくれたミョンジュが謎の自殺を遂げる。
『息子がソウル医大に合格したばかりなのになぜ?』という疑問を抱いたソジンは、ジュヨンが自殺に大きく関わっていることを突き止め、クビを宣告。クールに受け止めるジュヨンに反して、ソジンは必死にイェソの講師探しを始める。しかし、学力レベルが高すぎるという理由で断られ続け、途方に暮れるのだった。
●セレブママたちの美の競演をはじめ、見どころはたくさん!
シラケムードの子どもたちに反して、イェソを真横で誇らしげに眺める母、ソジンの表情はまるで娘に恋しているかのよう。この読書会にママたちも参加しないといけないことにも驚かされるが、課題の本はプラトン、ニーチェなどの大人でも難しいと言われる哲学本ばかり。ソジンを崇拝し、表面上は仲のいいチン・ジニ(オ・ナラ)でさえ、読書会でのイェソに辟易している。そんな華やかでありながらも腹に一物抱える彼女たちの生き方から、あなたも目が離せなくなるだろう。(文:渡邉啓子/ライター)
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