映画から着想を得た高さ2m、幅6mの「巨大“まる”アート」を制作・お披露目
堂本剛が27年ぶりに映画主演し、荻上直子が監督を務める『まる』。本作の公開に先駆け、大阪芸術大学の美術学科の学生たちと「巨大“まる”アート」を制作・お披露目するイベントが、あべのハルカス内にある大阪芸術大学スカイキャンパスにて開催。美術学科の森井宏青 特任准教授の先導のもと、生徒たちが制作した映画『まる』から着想を得た高さ2m、幅6mのキャンパスに、堂本が劇中の主人公・沢田のように“まる”を描きこんで作品を完成させた。
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関西のシンボル・あべのハルカスの24階にある大阪芸術大学スカイキャンパス内ギャラリーにて行われた本イベント。約40名の学生たちと高さ2m幅6mの巨大アートが飾られたギャラリー内に、美術学生たちに迎えられ、堂本剛が登場。
まずは27年ぶりとなる映画単独主演について「非常にチャレンジングで難しすぎる役だったのですが、悩みながらも芝居の感覚を取り戻しながら演じさせていただきました。現場の皆さんが和やかな空気感を作ってくださっていたので、リラックスして演じることができましたね」と久しぶりの主演作について語った。
撮影については「現場で監督に、セリフの心情などを確認すると、『きっとそうだと思います』とか『多分それで大丈夫だと思います』という返答があり、1シーン1シーンの正解は、現場でディスカッションして、演じてみて初めて“まる”がでるシーンが多かったですね」と撮影時の葛藤を振り返った。
本作の主人公・沢田は美大出身のアーティストであること、そして今回のイベントの実施場所・大阪芸術大学にちなみ、表現者が大切にするべきことを問われると、「ただ自分を生きるだけ」と強く答え、また自身が好むファンクミュージックについて話題はうつり、「日本ではあまりたくさんの方に聞かれるジャンルではないが、だれもがプラス、だれもが魅力的ということを表現している」と語り、「ファンクが好きな理由は自分が好きだから。自分の中で出している答えに向かって日々生きている」と自身の音楽活動についても明かした。
ここでイベントのメインである巨大“まる”アートの制作に入る。改めて目前にすると、「エネルギッシュだし、それぞれのカラーが反映されている風に感じますね」と印象を述べ、「僕は“雑味”を大事にしたいと思っているんですけど、一人一人生まれてきたからこそ持っている個性とか魅力があって、絵を描くっていうことは自分の手を通してそれが反映されていくので、必死にやっている、手を取り合っている、そういう印象をこの絵から受け取って非常に力を貰いました」と語った。そして、黒色の塗料で劇中の沢田さながらの大きな“まる”を丁寧に何度も筆を重ね、会場がその様子を見入る中、アート作品を完成させた。
最後に作品の前で、「僕も頑張って生きていきます。皆さんも自分の人生は1回しかないので、周囲の人からいろいろ言われることもあるかもしれないけれど、自分らしく強く、優しく生きていってください」と改めて今回協力してくれた学生たちへ、人生の先輩として熱いエールを送り、アートな空間でのイベントを締めくくった。
『まる』は10月18日より全国公開。
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