ハリーとゼインはSNSの個人アカウントでもリアムを追悼
イギリスのボーイ・バンド「ワン・ダイレクション」のメンバーで歌手のリアム・ペインが16日(現地時間)、滞在先のアルゼンチン・ブエノスアイレス市内のホテルの自室から転落し、亡くなった。
地元紙「La Nacion」「Clarin」によると、ブエノスアイレス警察は16日午後5時過ぎに「薬物やアルコールの影響下にある可能性のある攻撃的な男」の通報を受け、カサスール・パレルモ・ホテルに向かった。ホテルのデスク・マネージャーを名乗る通報者は、その男性が「部屋にあるもの全てを破壊している」と話し、部屋にはバルコニーがあり、「彼が生命を危険にさらすようなことをするかもしれない」と緊急の援助を要請した。
警察が現場に到着すると、ホテルの支配人が中庭から大きな音を聞いたと報告し、警察が客室のバルコニーから男性が転落しているのを発見したという。リアムは3階の客室に宿泊していた。
アルゼンチン当局によると検死の結果、死因は転落による多発外傷と内出血、外出血だったことがわかった。25ヵ所の負傷があり、防御創が見つからなかったことから、当局はリアムが落下から身を守ろうとせず、意識不明の状態で転落した可能性を示唆した。
31歳での急逝に、メンバーのハリー・スタイルズ、ナイル・ホーラン、ルイ・トムリンソン、そして2015年に脱退したゼイン・マリクらメンバーたちは17日(現地時間)に4人で共同声明を発表した。
「リアムの訃報に、私たちは完全に打ちのめされています。時が過ぎ、全員がそう出来るようになったら、もっと話せることがあるでしょう。でも今は、私たちが心から愛していた兄弟を失った悲しみ、それと向き合うために時間をかけます。彼と分かち合った思い出は、永遠に大切にします。今は、彼の家族、友人、そして私たちとともに彼を愛してくれたファンのことを思っています。彼がいなくなるのはとても寂しいです。愛しているよ、リアム」。
ワン・ダイレクションのInstagram公式アカウントに投稿された声明には、「ルイ、ゼイン、ナイル、ハリー」と署名がある。
英国のオーディション番組「Xファクター」の出場者5人によって2010年に結成された「ワン・ダイレクション」は世界中でティーンを中心に爆発的な人気を博したが、2015年のゼインが脱退し、翌16年から無期限の活動休止に入り、それぞれソロで活動している。
リアムは9月30日(現地時間)に交際中のインフルエンサー、ケイト・キャシディとアルゼンチンを訪れ、10月2日(現地時間)に同地で開催されたナイルのコンサートへ行き、久々の再会を果たしていた。ケイトは14日(現地時間)に1人でフロリダに戻り、リアムはそのままブエノスアイレスに留まった。リアムはSnapchatのアカウントで滞在の様子を投稿していたが、16日の日中にも、ホテルで朝食を取りながら乗馬を楽しむ予定だと話す動画を投稿している。そこにはケイトも映っており、16日当日に撮影されたものではなかったようだ。
ハリーとゼインはInstagramの個人アカウントでもリアムを追悼、ハリーは「リアムは心を大きく開いて生きて、そのエネルギーは人に伝わるものだった。温かくて協力的で、信じられないほど愛情深かった」と記し、ゼインは「僕らの人生には、もっともっとたくさんの会話があったはずだと勝手に思っている」「人生で最も辛かった時期を支えてくれたことへ感謝を伝えることができなかった」と突然のスターダムに戸惑った10代の時期を共に過ごした思い出を綴り、リアムの優しい人柄を振り返った。
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