撮影中に7キロ太った菅田「食べすぎてしまうぐらい本当に美味しかったです」
第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門招待作品として選出された『サンセット・サンライズ』の上映後舞台挨拶に主演の菅田将暉と岸善幸監督が登壇。『あゝ、荒野』(17年)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数々の映画賞を受賞して以来7年ぶりの岸監督作品に出演した菅田だが、東京国際映画祭には初登壇となる。
・菅田将暉&三宅健、東京国際映画祭レッドカーペットに初登場!「 皆さんの勢いがすごくて声が枯れそう」観客の熱気と大歓声に大興奮
都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作を演じた菅田は、「こうやって舞台挨拶が出来て嬉しい」とまずは感激の一声。昨年は『正欲』(23年)で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞、2年連続で本映画祭の登壇となる岸監督も、「東京国際映画祭のガラ・セレクションに選ばれて、皆様の前で初めて上映をさせていただいたこと、本当に嬉しく思います」と感謝を述べた。
岸監督は本作をつくった切っ掛けについて、本作の企画プロデューサー佐藤順子から「宮藤官九郎さんに会って下さい」と言われたことだったと明かす。そこで三陸を舞台にした本作の原作小説を読み合い、宮藤が宮城出身、「僕も山形県出身ということもあり東北人談義で大変盛り上がった」。さらに、菅田の出演も決まり、一気にスタートが決まったという。
過去2作で岸監督作品に参加、本作で6年ぶりのタッグとなった菅田は、これまでの2作はいずれも過激な描写の多い作品であったため、「次はちょっと笑える作品ぜひやりたいです」と話していたと振り返る。そして、今回宮藤が手がけた脚本を読み、「見たことない映画になりそうだなというワクワクで、受けました」と述べた。
その後、観客とのQ&Aを実施した。「飯映画としての要素もあると思いました。色々な料理が出てきますが美味しそうに見えるために意識したことは?(菅田さんに)劇中で食べた料理の中で何が1番美味しかったですか」という質問に対して、岸監督は「本当に自分が食べて美味しいと思った料理を宮藤さんに相談して、それを映画で使わせてもらったんです。菅田さんが、晋作として食べて美味しかったっていうことは大切かなと思いました」と回答。
菅田は「この映画の撮影中に、実は7キロぐらい太ったんです(笑)。食べすぎてしまうぐらい本当に美味しかったです。1番美味しかったものは難しいですけど、印象に残っているのはハモニカ焼きです」と答えた。
続いて「原作と違うところがあれば教えてください」と問われると、岸監督は「後半に歌が出てくるんですが、原作者のご了承のもと、宮藤さんが脚色したオリジナルになります。“モモちゃんの幸せを祈る会”という4人も映画で作った設定になります。宮藤さんの脚本はやっぱりとても面白かったです」と話した。
「格闘シーンが2つありました。タコと格闘するシーンと、竹原ピストルさんと格闘するシーン。ピストルさんと格闘してシーンでは壁に穴が開いていましたが、これは予定通りでしたか?タコとの格闘はどのぐらい大変だったか教えてください」という質問には、菅田が「タコとの戦いを、格闘と呼んでもらえて嬉しいですね。タコは大変でしたね。やっぱり生き物ですし、言うこと聞いてくれるわけでもないし、何回もできないので。遠くから監督の笑い声だけが聞こえてきて、終わりが見えなかったんですが、とりあえず一生懸命頑張ってやりました」と回答。それに対し岸監督は「泣きながら見てました(笑)」とコメントし、会場を沸かせた。
「この映画は、東日本大震災のことも描かれていますが、演じる上で気をつけていたことはありましたか?」という質問には、菅田が「コロナ禍というベースがあって、そして震災があって。でも悲しさだけじゃなく笑えるシーンもあってという。演じる上では覚悟がいる映画でした。みんなが体験したことと、みんなは体験してないけど知っていること、この大きな2つをテーマに、僕らも映画を通してどうやってコミュニケーション取っていくかはずっと気にしていました。その中でも一番気にしたのは、地方に移住するお話なので、三陸を謳歌する主人公を演じる上で、東京ヘイトにはならないようにしたことです。東京がつまらなくて、地方に行くことが正義という映画ではないということは気をつけていました」と丁寧に答えていた。
最後の質問は「もし移住するとしたら、移住先でどんなことしたいですか」というもの。岸監督は「移住したいと思ったことあります。満員電車が嫌いで(笑)」と回答。
菅田は「この映画で初めてちゃんと釣りをやってみたんですけど、あれはちょっと大変ですね。絶対ハマるってわかるんで、ハマったらもう時間がいくらあっても足りないっていうか、一瞬で人生終わるって思ったんで。だから(ハマるのは)捌く方だけにしました。本当は自分で釣ってってやりたいんですけど、そうやってるともう1日2日あっという間に終わっちゃうんで。だから本当だったら釣りをやりたいです。撮休の日に、スタッフと一緒に釣りに行ってけっこう釣れました。でもその時、僕のマネージャーの方が釣ってました(笑)」と撮影時のエピソードを披露。会場はあたたかい雰囲気につつまれ大盛況のうちに観客とのQ&Aは終了した。
『サンセット・サンライズ』は、2025年1月17日より全国公開。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
安田淳一監督のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『侍タイムスリッパー』
応募締め切り: 2025.01.10 -
ダイアン・キートン主演『アーサーズ・ウイスキー』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.01.04