【興収レポート】11月公開作の1位は『ヴェノム:ザ・ラストダンス』。マーベルコミックでスパイダーマンの宿敵となるヴェノムを主人公にした3作目。政府機関から追われる身となったエディとヴェノムは、メキシコに逃亡していた。そんな彼らの前に、地球外からヴェノムを狙いシンビオートハンターが飛来する。18年公開『ヴェノム』が興収22.5億円、21年公開『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が19.1億円。本作は14.4億円(12月1日時点)をあげている。
根強いファンに支えられた『進撃の巨人』
2位は『室井慎次 生き続ける者』(12.9億円)。『踊る大捜査線』シリーズで柳葉敏郎が演じる人気キャラクター、室井慎次を主人公に描く映画2部作の後編。室井は警察を辞めて故郷の秋田に戻り、事件被害者や加害者家族の支援をしたいという思いから、タカとリクという2人の少年を引き取っていた。しかし、彼の家のそばで他殺死体が発見される。
シリーズの興行成績は以下の通り。
98年『踊る大捜査線 THE MOVIE』(当時は配給収入での発表、50億円)
03年『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(興収173.5億円)
05年『交渉人 真下正義』(42億円)
05年『容疑者 室井慎次』(38.3億円)
10年『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』(73.1億円)
12年『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(59.7億円)
前編『室井慎次 敗れざる者』の興収は17.8億円(12月1日時点)。室井を主人公にした05年公開『容疑者 室井慎次』が38.3億円。新作となる2部作は大ヒットと呼べる興行成績だが、興収は併せても『容疑者 室井慎次』には届かなそうだ。
3位は『劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK』(9.7億円)。人気テレビアニメのファイナルシーズン完結編の前・後編を再構築した劇場版で、林祐一郎監督の指揮による本編カットのブラッシュアップに加え、5.1chサラウンド音響による145分の長編映画として制作された。テレビ放送済の作品だが、根強いファンに支えられた興行を見せている。
なお、11月15日から『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』が公開された。古代ローマを舞台に復讐に燃える剣闘士(グラディエーター)の闘いを描き、アカデミー賞5冠に輝いた『グラディエーター』の24年ぶりの続編だ。ポール・メスカルやデンゼル・ワシントンら出演者が来日してPRに務め、12月1日までの17日間で4.9億円。ヒットの目安10億円が遠い出足となっている。(文:相良智弘/フリーライター)
[2024年11月公開作ランキング]
1位『ヴェノム:ザ・ラストダンス』14.4億円
2位『室井慎次 生き続ける者』12.9億円
3位『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』9.7億円
(ムビコレ調べ。12月1日時点)
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