『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』撮影現場に敵対的な環境を作り出したと告発
ブレイク・ライヴリーが主演作『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』(24年)の監督で共演者のジャスティン・バルドーニを、セクシャルハラスメントと中傷キャンペーンを行ったとして訴えた。
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20日(現地時間)にカリフォルニア州公民権局に提出された訴状で、ライヴリーはバルドーニが撮影中に即興で望まないキスをしたこと、彼の性生活について語るなど、撮影現場に敵対的な環境を作り出したと告発している。
訴状によると、映画を製作したウェイファーラー・スタジオのプロデューサー、ジェイミー・ヒースも妻の出産時の映像をライヴリーに見せたり、彼女のトレイラーに入り、彼女が目を逸らすように頼んだにも関わらず上半身裸でメイクを落としている彼女を見ていたという。バルドーニとヒースは、彼女がトレイラー内で服を脱いでいる時や授乳している時に何度も入ってきたという。
ライヴリーはバルドーニが「衝撃的で精神的に苦痛を与える他の行為」を行っていたとし、「死者と話せると主張し、ライブリーに彼女の亡くなった父親と話したと何度も告げたりした」という。
ライヴリーの父で俳優のアーニー・ライヴリーは2021年に亡くなっている。告訴状では、バルドーニが「最近亡くなったライヴリーの父親と個人的な関係があると主張した」ことは「不快で暴力的」であるとしている。
ライヴラリーは撮影中、状況を改善するためにインティマシー・コーディネーターの起用を求めるなどして、配給会社のソニー・ピクチャーズもその要求を認めたが、8月の全米公開を前に事態が明るみに出ることを恐れたバルドーニが、ライヴリーに対するネガティブキャンペーンを開始したと訴えている。
「New York Times」紙によると、ブレイクはバルドーニから性的嫌がらせを受けた後、今年1月に夫のライアン・レイノルズと共に関係者と話し合い、バルドーニに「脚本にない性的なシーンを追加しない」ことやインティマシーコーディネーターの起用を求めた。ウェイファーラー・スタジオも配給会社のソニー・ピクチャーズもこの要求を認めたが、アメリカでは春頃から両者の不仲説や、バルドーニの行動にキャスト全員が不快な思いをしていた証言などが浮上し、バルドーニは、ジョニー・デップが元妻アンバー・ハードとの名誉毀損裁判の時に雇った危機対応PRチームを使って解決を目論んだ。
訴状にはバルドーニが、デップの裁判を担当したメリッサ・ネイサンとバルドーニ側のメッセージのやりとりが添付され、バルドーニのパブリシストがネイサンに「彼は彼女が葬られることを望んでいます」と伝えると、ネイサンは「私たちは誰でも葬り去ることができるとご存知でしょう」と返していた。
メッセージのやりとりから、ネイサンがその後、数週間にわたってバルドーニの行動についての報道を阻止し、ライヴリーについてネガティブな報道を強化するように中傷キャンペーンを行っていたことが発覚した。
この件を受けて、アンバー・ハードはNBCニュースに「SNSは『嘘は真実が浸透する前に地球を半周する』という古典的な格言をまさに体現しています。私はこれを直接、間近で見ました。これは破壊的であると同時に恐ろしいことです」とコメントした。
ソニー・ピクチャーズは「私たちは彼女の評判に対するいかなる攻撃も強く非難します」と改めて声明を発表、『ふたりで終わらせる』の原作者コリーン・フーヴァーもSNSでライヴラリーのサポートを表明。ライヴリーの主演作『シンプル・フェイバー』(18年)の監督で、同作の続編を彼女と撮り終えているポール・フェイグは「ブレイクと今まで映画2本を一緒に作りました。私が言えるのは、彼女はこれまで一緒に仕事をした中で最もプロフェッショナルかつクリエイティブ、協力的で、才能があり親切な人物ということです。彼女はこのような中傷キャンペーンを受けるべきではない。彼女がこんな目に遭ったのはひどいことだと思います」とXに投稿した。
また映画『旅するジーンズ』の共演者であるアメリカ・フェレーラ、アンバー・タンブリン、アレクシス・ブレデルはSNSで共同声明を発表。「20年以上のブレイクの友人でシスターである私たちは、彼女の評判を貶めようとするキャンペーンに反撃する彼女に連帯します。『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の撮影中、私たちは彼女が勇気を奮い起こし、彼女自身と現場の同僚のために安全な仕事場を求めるのを見てきました。そして、彼女の声を貶めようと計画的かつ執念深い試みが続いた証拠を読んで愕然としています。最も腹立たしいのは、安全を求めた女性を黙らせるために、家庭内暴力の被害者の話を臆面もなく利用したことです。その偽善は驚くべきものです」と訴えた。
ライヴリーは「私の法的措置が、不正行為について声を上げる人々を傷つける邪悪な報復先述の幕引きの役に立ち、標的にされる可能性のある人々を守るのに役立つよう願っています」とコメントしている。
ライヴリーとバルドーニの双方が所属する大手エージェントWMEは、21日(現地時間)にバルドーニとの契約を打ち切った。
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