ピクサー新作に『TOKYO MER』続編…ヒット本命は?2025年の期待作

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『トリリオンゲーム』
『トリリオンゲーム』2月14日公開
(C)2025劇場版『トリリオンゲーム』製作委員会 (C)稲垣理一郎・池上遼一/小学館

冬は『孤独のグルメ』『トリリオンゲーム』マーベル新作の三つ巴

【興行トレンド】2025年はどんな作品が興行を引っ張りそうか。ヒットしそうな期待作をシーズンごとに見てみる。

1~2月興行の邦画では、『劇映画 孤独のグルメ』(1月10日公開予定/以下同様)、『劇場版トリリオンゲーム』(2月14日)と人気ドラマの映画化が控える。洋画では、マーベル映画の新作『ブレイブ・ニュー・ワールド』(2月14日)が公開される。

2024年興収ランキング、邦画アニメが絶好調

春休みは『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(3月7日)が本命と目される。24年公開『~のび太の地球交響楽(シンフォニー)』は興収43億円の大ヒットとなっている。洋画で注目は、ブロードウェイミュージカルの映画化『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日)、ディズニー不朽の名作を実写映画化した『白雪姫』(3月20日)。

ゴールデンウィーク興行は『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』が一番手(4月18日)。24年公開『~100万ドルの五稜星』は157億円をあげ、シリーズ最高興収記録を塗り替えた。さらなる新記録に期待が高まる。ほかに邦画では、人気ドラマの映画化『パリピ孔明 THE MOVIE』(4月25日)が公開される。洋画では、マーベル映画の人気悪役が共闘する『サンダーボルツ*』(GW)が控える。

5月~6月興行は洋画に注目。トム・クルーズ主演の人気シリーズ『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』(5月23日)が公開。2部作の後編で、前作『~デッドレコニング PART ONE』は23年に公開され、54.3億円の大ヒットとなった。ディズニーの人気アニメーションの実写化『リロ&スティッチ』(初夏)もある。

夏興行の洋画には、ディズニー&ピクサー新作『星つなぎのエリオ』(米国公開6月13日)、3年ぶりのシリーズ新作『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』(米国公開7月2日)が控える。アメコミ映画では、久々に登場するDC映画『スーパーマン』(米国公開7月11日)、とマーベル映画『ファンタスティック・フォー ファースト・ステップ(原題)』(米国公開7月25日)が激突する。

邦画では『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(8月1日)が本命。劇場版1作目は23年に公開され、45.3億円をあげた。『雪風 YUKIKAZE』(8月)は太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の艦長が主人公。終戦80年を迎えるタイミングでの公開となる。『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(夏)も控える。

秋興行では、新海誠監督の同名アニメーションを松村北斗主演で実写映画化した『秒速5センチメートル』が公開される。

冬は、細田守監督の新作『果てしなきスカーレット』が一番手。21年公開『竜とそばかすの姫』は66億円の大ヒットを記録した。洋画では、人気ディズニーアニメーション2作目『ズートピア2』(米国公開11月26日)、シリーズ3作目『アバター ファイヤー・アンド・アッシュ』(12月19日)が公開される。

公開時期は発表されていないが、アニメ映画の期待作では劇場版3部作として製作される『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』、人気マンガを映画化した劇場版『チェンソーマン レゼ編』が控える。