浅野忠信、妻・中田クルミに感謝「サポートがなければ今はなかった」『SHOGUN 将軍』ゴールデングローブ賞4冠を記念し凱旋会見
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プロデューサー・主演の真田広之から祝福メッセージも到着
ドラマ『SHOGUN 将軍』のゴールデングローブ賞4冠受賞を記念し、木藪重役で栄えある助演男優賞に輝いた浅野忠信の凱旋緊急会見が開催。プロデューサー・主演の真田広之から祝福メッセージが届き、共演の西岡德馬と金井浩人がサプライズ登壇した。
・真田広之ハリウッド初主演・プロデュース作『SHOGUN 将軍』が、ゴールデングローブ賞最多4冠&日本人歴代最多受賞!
日本のディズニープラス上で昨年最も視聴されたシリーズとなる本作は、戦国の日本を舞台にしたジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」を実写化した戦国スペクタクル・ドラマ。『トップガン マーヴェリック』(22年)の原案を手掛けたジャスティン・マークスや、名優・真田広之らハリウッドのスタッフが製作を手掛けた。
日本時間1月6日、第82回ゴールデングローブ賞の授賞式が行われ、徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永を重厚感たっぷりに演じきった真田広之がテレビドラマ部門の主演男優賞、按針の通詞であり、虎永の元で戦乱の世を強く生き抜いた鞠子役アンナ・サワイが主演女優賞に輝いた。
また、主演の3人にも引けを取らない存在感を発揮した樫木藪重役の浅野忠信も、助演男優賞を堂々獲得。史上最多となる3人の日本人が受賞の栄誉に輝いた。さらに、作品賞でも見事受賞を果たし、今回最多タイ受賞となる計4部門受賞となる快挙を成し遂げた。
そして、このゴールデングローブ賞4冠受賞を記念し、助演男優賞に輝いた浅野の凱旋緊急会見が開催。多くのマスコミ陣が詰めかけお祝いムード一色となった会場へ、笑顔で登場した浅野の手には、きらめくトロフィーがしっかりと握りしめられていた。
開口一番、「とても嬉しいです!」と満面の笑顔を見せた浅野。「すでに日本でも授賞式の様子をご覧いただけた方もいると思うんですが、今までにないくらい喜びましたし、今もその喜びが続いてます」と受賞の喜びを明かし、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 代表取締役社長のキャロル・チョイから花束を受け取ると、「日本のエンターテインメント界が僕を育ててくれたので、この作品で、このような賞をいただけたことが本当に嬉しいです。ディズニーの方々のサポートにも感謝しています」と感謝を述べた。
MCから授賞式で名前が呼ばれたときの心境について問われた浅野は、「エミー賞の授賞式では(受賞できず)悔しい思いをしてずっと不貞腐れていてギリギリまで行くつもりはなかったのですが(笑)。救いはハリソン・フォード。憧れのハリソンさんと同じ場にいれるだけで嬉しいと思っていたら、まさかの自分の名前が出たんですよね。“すみません、ハリソンさん”と思いましたし、会場に素晴らしいスターの方たちがいたので、まずは皆さんの顔をみて、すごいこの人たちの中で僕の名前が出たんだと感動しました」と当時の心境を告白。
さらに「名前を呼ばれた瞬間に、念のため考えておいたスピーチが飛んで頭の中が全て真っ白になりました。誰も自分のこと知らないヤバいと思い、バンドのMCをやっている時の気持ちで、即興で話しました(笑)」と語り、「真田さんからは“来てよかっただろ?”と言われました(笑)」と裏話も披露。「皆さんが想像以上に藪重を喜んでくれた。(演じた役が)藪重で本当に良かったです」と役に感謝を示した。
その後、本作の主演・プロデュースを務め、同アワードで主演男優賞を受賞した真田広之から祝福コメントが到着。嬉しいサプライズに、浅野は「誰にお祝いの言葉を言われても嬉しいが、真田さんからの言葉は本当に大きいですね。真田さんとは10代の頃からずっと共演させてていただいていて、懐の大きさにずっと甘えさせていただいていました。僕のことを誰も知らないときから、耳を傾けてくれて、アクションのことも教えてくれたのが真田さん。一緒に悔しい想いをした時もあったので、『SHOGUN 将軍』では“ここでもう一度徹底的にやってやろう”とリベンジの気持ちもあったので、とっても嬉しいですね」と頬を緩めた。
メディアとのQ&Aタイムには、浅野のさらなる熱い想いが炸裂。今回、藪重役が高い評価を受けたこととなったが、その役作りについて「最初から6話のテンションを心掛けた」とする浅野。まだ先の台本が分からない中で、1話撮影の時点から先々を想像しながら演じたという。
そんな藪重の魅力については、「藪重が面白いのは、ものすごく動物的で素直に生きていて、自分を悪役だと思っていないところ。藪重は鏡のような存在で、鞠子や将軍様はじめ、彼の周りは内に秘めた悪いヤツの集まりだから、彼も悪く見えるんだと思う」とし、「自分も似たところがあるので、縛られずに演じられて楽しかったです」と撮影を振り返った。
また、栄光を勝ち取った秘訣をチームワークだとする浅野は、「チームワークの根本に何があったかというと、真田さんなんですよね」とコメント。「決してすべて上手く行ったわけではないですが、真田さんという強い核があったから、最後までこういった形を保つことができました。それがなければ、ただ大変な現場だったと思います」と感謝を語る。
これまで、ハリウッド作品には出演経験があるが、言葉の壁で限界は感じていたという浅野。「これ以上ハリウッドではできることはないので、これからは日本の作品をやるしかない、勝ち目があるとしたら日本の作品を日本語でと思っていた。日本語で演技をできたことが勝ち目だったと思います」と話し、その役が世界的に高く評価されることとなったことことで、今後のキャリアにも影響がありそうだとし、「これまでは頑張ってきたことがある所には全然届いていないと思うことがあったが、賞をいただいたことで、誰かに届く届かないではなく、より自分のやりたい演技、信じてきた演技を、怖がらずに続けていいんだなという確証を得られたと思います」としみじみと語った。
次シーズンについては、「何も聞いていないので、僕が一番教えてほしい(笑)」と会場を笑わせ、「(藪重は)死んじゃっているからと思うが、それは製作陣たちが今考えていると思うので、役割があればまたぜひ参加したいですね」と期待感も示した。
自身をサポートしてくれた存在として“妻(中田クルミ)”の存在を挙げ、「僕はすぐテンパって弱音を吐いてしまうのですが、泣き言をいつも聞いてくれる。カナダの撮影にも付いて来てくれて、ずっと支えてくれた。そのサポートがなければ今はなかったので、本当に感謝しています」とも話した。
昨年逝去した名プロデューサー、ケヴィン・チューレンについても言及し、「ケヴィンがいなかったら今日はなかった」ともコメント。「いつか何かの賞を受賞した時にケヴィンの名前を出してありがとうと言いたかった。生きていたら会いに行って、このトロフィーを置いて帰りたかったですね。本当に感謝しています」と熱を込めた。
作品への並々ならぬ想いを語ったところで、浅野へさらなるサプライズが。戦国武将・戸田広松を演じた西岡德馬、樫木央海役の金井浩人が会場へ駆けつけた。西岡は浅野の表情をみて、「これは本当に喜んでいる顔だ!」と笑い、「本当におめでとう! エミー賞の時はノミネートされただけでもすごいことでしたが、今回は良かったねと言いたい。本当に良かった」と祝福のコメント。
西岡と共に重みのあるトロフィーを持たせてもらった金井は、「僕は皆さんと会場にいけなかったですが、(受賞を知ったとき)ひとりで雄たけびをあげるほど、本当に最高な1日でした。忠信さんとご一緒させていただいたことはかけがえない宝物。一緒にお芝居させていただいて、本当にワクワクしたし、チャレンジでした。大きな尊敬の念と感謝してもしきれない気持ちです」と浅野に感謝を示し、「これからも精進して作品でご一緒させていただくのを楽しみにしています」と今後の意気込みを語った。
これに対し、浅野は「とてもびっくりしました。現場で本当に支えていただいたので、(当時を)思い出すとニヤニヤしちゃいますね。“あの(撮影の)日があって、こうやってお二方に会えて…。本当に感謝しています」と笑顔を見せ、互いに功績を労い合った。
最後に成人式当日の実施となったことにちなみ、新成人へのコメントを求められた浅野。「成人の日のことはすごく覚えています。その頃はもう俳優をやっていましたが、有名でも何でもなかった。何にもなかった僕がここまでこれたので、皆さん大丈夫です。大人からは、“夢を持ちなさい”とか“何かやりなさい”とか言われると思いますが、何もなくても十分楽しい。自分さえいれば十分だと思います」と力強いメッセージを贈り、イベントは終了した。
■真田広之から浅野忠信への祝福コメント全文
忠信君、受賞おめでとう! 10代の貴方との初共演から、何度も現場を共にして来た共演者として、本当に嬉しく感無量です。そして『SHOGUN 将軍』では素晴らしい、貴方にしか出来ない“藪重”をありがとう。緻密な計算とリアルな瞬発力で、作品に深みと普遍性を与えてくれました。また次回、どんな役で対峙出来るのか、今から楽しみで待ちきれません。本当におめでとう!!!
『SHOGUN 将軍』はディズニープラスの「スター」にて全話独占配信中。
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