この村には知ってはいけない掟がある…忌まわしい因習に心を蝕まれる女性描く暗黒ホラー 『デビルズ・バス』 公開が緊急決定
#ヴェロニカ・フランツ#ゼヴリン・フィアラ#デビルズ・バス#ホラー#映画

『グッドナイト・マミー』 のヴェロニカ・フランツ&ゼヴリン・フィアラ監督最新作
双子の少年と母親を巡る異様な恐怖を描き、世界中のホラー映画ファンを震撼させた 『グッドナイト・マミー』 (14年)のヴェロニカ・フランツ&ゼヴリン・フィアラ監督が、実際の裁判記録をもとに宗教とタブーに支配された歴史の暗部を描いた最新作『デビルズ・バス』。本作が日本公開されることが緊急決定し、キービジュアルと予告映像が解禁された。
・実際の裁判記録をもとに宗教とタブーに支配された歴史の暗部を描いた映画『デビルズ・バス』の場面写真をすべて見る
・【動画】この村には、知ってはならない“掟”がある/映画『デビルズ・バス』予告編
18世紀半ば オーストリア北部の小さな村。古くからの伝統が残るその村に嫁いだアグネスは、夫の育った世界とその住人たちに馴染めず憂鬱な生活を送っていた。それだけでなく、彼らの無神経な言動や悍ましい儀式、何かの警告のように放置された腐乱死体など、日々異様な光景を目の当たりにして徐々に精神を蝕まれていく。
極限状態に追い込まれ、現実と幻想の区別すらつかなくなったアグネスは、やがて村人たちから狂人扱いされるようになる。果たして、気が狂っているのはアグネスなのか、それとも村人たちなのか。やがてアグネスは、村から、この世界から自由になるために驚くべき行動にでる。

シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界各地の映画祭を席巻し、第88回アカデミー賞外国語映画賞のオーストリア代表作品に選出された2014年の映画『グッドナイト・マミー』のヴェロニカ・フランツ&ゼヴリン・フィアラ監督。最新作となる本作で描かれるのは、世界との不和を理由に、この世から消え去ってしまいたいと願う女性が、宗教上自死することも許されず、やがて驚くべき行動に出てしまうという、陰惨で衝撃的な物語だ。

実際の裁判記録をもとに、宗教とタブーに支配された歴史の暗部を今なお響く痛みとして現代に蘇らせた本作は、容赦ないストーリーテリングと、美しくも残酷な映像表現が評価され、第74回ベルリン国際映画祭では銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞。さらに第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭でも最優秀作品賞を受賞するという快挙を達成している。
今回到着したキービジュアルに描かれているのは、動物の死体が異様に祭られた小屋の前に、静かに横たわる主人公アグネスの姿だ。穏やかに眠っているかのようにも見える彼女とは対照的に、小屋を取り巻く空気は不気味に歪み、アグネスが生きる村(=世界)のいびつさ、そして彼女自身との、決して埋まらない深い断絶が浮かび上がる。『私が、壊れていく』というコピーも、彼女が辿る悲しく、容赦のない運命を予感させる。結末への不安を否応なく掻き立てるデザインとなっている。
また、本予告映像は、冒頭、女性が赤ん坊を滝の上から投げ落とす──悪夢のような衝撃映像で幕を開ける。続いて描かれるのは、閉鎖的な小さな村に嫁ぎ、精神的に追い詰められていくアグネスの姿。村に馴染もうと努める彼女に対し、周囲は子どもを授かることを強く望み、その重圧が心を蝕んでいく。やがてアグネスは、夜ごと暴力を受ける村人や、首を失った死体を目撃し、村に根づく不穏な習慣を肌で感じ取るようになる。

次第に現実と幻想の境界が曖昧になり、錯乱状態に陥ったアグネス。しかし、信心深い村人たちは、彼女を“悪魔に憑かれた存在”として忌み嫌い、救いの手を差し伸べようとはしない。自らの死を覚悟し、髪を毟り取るアグネス。その後、映像は次第に現実と悪夢のあわいを漂い始める──。
血に染まる川。袋をかぶり斬首を待つ人影。狂乱する村人たちと、刺されそうになる子ども。そして、顔が溶け落ちる赤ん坊──。これらはすべて、追い詰められたアグネスの妄想なのか? 狂っているのは、村か、アグネス自身か。
『デビルズ・バス』は2025年5月23日より全国公開。
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