先日、「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J.K.ローリングがトランスジェンダーに対して差別的な発言をしたとして、ネット上で批判が殺到、映画版の『ハリー・ポッター』シリーズのキャストたちからも彼女に反対するコメントが相次いでいる。
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ローリングは6日(現地時間)に、「Devex.com」に掲載された意見記事(新型コロナウイルス感染が広がる世界で女性が月経を衛生的に管理できる環境作りについて)を引用し、記事中の「月経のある人たち」という記述に触れて、「そういう人々を指す単語があったはずだけど。誰か教えて。Wumben? Wimpund? Woomud?」と、記事に「女性たち(Women)」という言葉が使われなかったことを指摘した。
このツイートは「月経がある人のみが女性」と主張するようにも受け取れることから、病気など様々な理由で月経がない女性たちからの反発や、反トランスジェンダーだとして批判が寄せられた。
アメリカの歌手、メアリー・ランバートは「トランス女性は女性であり、彼女たちは生きるために戦っている。あなたがこのようにトランスジェンダー排除の意見を押しつけることで、彼女たちの人生をとてつもなく困難なものにする。恥を知れ」と激しく批判した。
映画でハリー・ポッターを演じてきたダニエル・ラドクリフは、LGBTQ+の若者たちの自殺防止に取り組む「トレヴァー・プロジェクト」を通じてコメントを発表。「トランスジェンダーの女性は女性です」「これに反対する意見はトランスジェンダーの人々のアイデンティティや尊厳を傷つけるものであり、ジョー(ローリング)や僕よりも、はるかに豊富な知識を持つ専門家たちのあらゆるアドバイスと対立するものです」と綴った。
『ファンタスティック・ビースト』シリーズに主演しているエディ・レッドメインは「トランスジェンダーの人々に対する敬意は文化的に欠かせないものです。僕は何年にもわたって学び続けています」とVariety誌に声明を発表した。
「J.K.ローリング、トランスコミュニティの人々の双方と仕事をした経験がある者として、自分の立場を明確にしたい。僕はジョーの発言に同意しません。トランスジェンダーの女性は女性です。トランスジェンダーの男性は男性です。ノンバイナリーのアイデンティティは正当な者です」とコメント。レッドメインは『リリーのすべて』で1920年代に世界やつの性的適合手術を受けて女性になった実在の画家を演じてアカデミー賞主演男優賞賞を受賞している。
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