ジャニーズ事務所を退所したアイドルグループ「NEWS」の元メンバー・手越祐也が6月23日夜、都内で報道陣向けの会見を開いた。約2時間に及んだ手越の話には、納得感と違和感の両方が感じられた。
・手越祐也「勝負したい」、ジャニーズ退所の経緯や将来ビジョンを熱弁
手越は会見に登場するや、報道された内容に事実と反する部分があると主張。持論を交えつつ、以下2点のような主張を展開し、自身の行動の理由を訴えた。
・3月から退所の話を進めていたが、コロナ自粛で予定が狂った。いつ退所するか分からない焦りから出た行動(外出)がネガティブ報道に至った。
・30代は、スピード感を持ち、幅広く活動したいと考えたが、事務所のファミリー感を大事にするジャニーズの特性上、制約が多くてジレンマを感じていた。
ハキハキ自信を持って語る手越の言い分には、一定の納得感があった。一方で、以下のような違和感も感じられた。
・コロナ自粛中に開いた会食の席では、創作料理を食した。男だけでは味気ないから女性を呼んだ。
・ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長社長・滝沢秀明副社長と話せなかったが円満退所。
・安倍晋三総理大臣の妻・昭恵氏とはプライベートで仲良くしている。話している内容は健全。
加えて、会見に同席した弁護士(宮崎駿監督似と話題になった)は、ジャニーズ側からのリクエストによるものだという。弁護士を通じた話し合いの末、手越の契約解除が決まった。
ネット上では、今回の会見の内容について賛否両論が飛び交う。弁護士が用意したシナリオではないかという意見もあった。
ジャニーズが手越に弁護士を立てることを要求したのは、うがった見方をすると、手越の主張の“通訳”、あるいは“お目付け役”がほしかったようにも感じられる。事務所と所属タレントという約18年関係を共にした間柄で、弁護士を立てて話をする(加えて会見にも同席)というのも違和感の1つだ。
ジャニーズと円満退所した模範例と言えば、元SMAPの中居正広が挙がる。今年2月21日に1人で会見を開き、報道陣の笑いを取りながら退所の経緯を説明。芸能事務所退所時の通例(数年はテレビに出られない)を完全に打ち破り、独立後も全局のレギュラー番組に出演し続けている。
手越の場合、事務所との契約解除後、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)やFIFAクラブワールドカップのメインキャスターの座を即降板。通例にならった出来事ではあるものの、中居の円満退所とどうしても比べてしまう。
後輩のボーカル指導などを通じて、ジャニーズとの交流が続くという手越。本当に円満退所であるなら、ファンが望む『イッテQ』への復帰も実現する可能性がある。今後の展開次第で、実状がはっきりするだろう。
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