とうとう「ハイキュー!!」が最終回を迎えることに!連載中の「週刊少年ジャンプ」の7月13日に発売された32号に「次号、ついに最終回!!」と発表された。
・週刊少年ジャンプ、相次ぐ人気作の完結 連載継続より“アッサリ終了”に路線変更か
「ハイキュー!!」は「週刊少年ジャンプ」に2012年2月から連載開始した、バレーボールに青春をかける男子高校生たちを描いた古舘春一原作の青春スポーツ漫画。
決して身長は高くない日向翔陽が宮城県立烏野高校生バレー部に入部し、影山飛雄などチームメイトたちと共にバレーに打ち込む姿と成長を描いている。コミックスのシリーズ累 計発行部数は3800万部を突破し、テレビアニメシリーズ化もされた人気作だ。
「週刊少年ジャンプ」と言えば大ヒット漫画「鬼滅の刃」が今年5月に連載終了したことも話題となったが、立つ鳥跡を濁さない勢いでスパッと終わった「鬼滅の刃」とは対照的に、じっくりとグランドフィナーレに向かって進めていき、ファンを楽しませてくれている「ハイキュー!!」のエンディングはファンの間で話題となっていた。
メインはもちろんバレーボールを続けている者たち。日本から飛び出して海外に活躍の場を広げたり、プロリーグに入ってアイツとコイツが敵同士となってしまったり、反対にアイツとコイツが味方チームになっていたり! ファンは一つ一つに毎回驚かされることとなっていた。
さらには現実でもよくあるようにバレーボールから離れてしまった者たちも少なからずいて、それも一人一人ちゃんと紹介されていてキャラクターに合った職業に就いていることでファンを唸らせていた。ファンは原作から逸脱して妄想を膨らませがちなものだから、その妄想のまさかの答え合わせができ、二次創作の作家は自作の作品世界に合っているのか大人編の動向を注視することに。
また、すぐには登場しなかったキャラクターが満を持して大人編に出てくると、そのキャラクター名がトレンドワード入りし、「ハイキュー!!」のエンディングに注目が集まっていることを物語っていた。先日発売された32号では、「どこで何してるんだ?」「生きているかな?」と心配されていた黒尾鉄朗がようやく登場し、その名がすぐにトレンドワード入りを果たした。
人気キャラクターが出揃って次号はいよいよ最終回に。次号は7月20日発売だ。そう、2020年7月20日…本来ならこのすぐ後の7月22日から東京オリンピックが開催される予定だった。「ハイキュー!!」が華々しくエンディングを迎え、そしてすぐにリアルの東京オリンピックへ、という流れのはずだったのだ。劇中の時間軸もリアルにぴったりと合わせてきている。
いったいいつからこの日に「ハイキュー!!」は終わることが予定されていたのか、オリンピック延期は「ハイキュー!!」のストーリーに影響があったのか、新型コロナウィルスの影響は果たしてt……? 32号の黒尾鉄朗のスポーツに込めたセリフが胸に響く。
ファンはいろいろと憶測を立ててしまうものだが、「ハイキュー!!」の世界がポジティブであることは変わりない。32号の付録「妖怪世代(モンスタージェネレーション)スペシャルBIGポスター」は描き下ろしイラストからして「このメンツがこのユニフォームを!」と感慨深いが、裏面の日向・影山・木兎・牛島たちの座談会がわちゃわちゃと楽しくてポジティブでファンは胸が熱くなる。次号では彼らがいったいどんなステキな最後を見せてくれるのか? ファンとしてはしっかりと見守りたい。
ちなみに新型コロナウィルスの影響で延期されていたテレビアニメシリーズ第4期『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クールは10月より開始が決定。また、「週刊少年ジャンプ」では今年5月の「鬼滅の刃」を皮切りに「ゆらぎ荘の幽奈さん」「約束のネバーランド」といった人気作が相次いで終了している。(文:入江奈々/ライター)
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