8月15日、劇場アニメ『Free!』の完全新作が、2021年に公開されることが明らかになった。2019年7月の放火殺人事件を乗り越え、京都アニメーション(以下、京アニ)は復活の兆しを見せている。
苦難乗り越えた京アニ、新作映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』9月18日公開!
同作は、2013年にテレビアニメの第1期が放送されて以来、人気を博すスポーツ青春ストーリー。水をこよなく愛する七瀬遙が、競技水泳を通じて仲間と切磋琢磨する様を活写する。これまでテレビアニメシリーズが第3期まで、劇場版が第4作まで展開されており、京アニの代表作の1つとして知られている。
今回は、「七瀬 遙 世界への挑戦がはじまる」と題して5作目となる同新作のティザーPVを公開。前を真っ直ぐ見つめ、今にも水へ飛び込もうとする七瀬の姿が印象的。京アニの流麗な作画もそのままだ。
京アニは2019年の悲劇で多くのスタッフを失い、放火された第1スタジオも全焼。制作の休止を余儀なくされた。それでも国内外から寄せられた33億円以上の義援金をもとに、制作体制を整えて再建。2019年は『劇場版 響け! ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』『劇場版 Free!-Road to the World-夢』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝-永遠と自動手記人形-』を手がけ、2020年は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の劇場公開を実現した(9月18日公開予定)。
2021年は、劇場版『Free!』新作以外に、放火殺人事件で亡くなった武本康弘さんが監督を、渡辺美希子さんが美術監督を担当していたテレビアニメ『小林さんちのメイドラゴンS』の第2期制作も決定済み。テレビアニメの制作は、2018年10月期に放送された『ツルネ -風舞高校弓道部-』以来となる見込みだ。
『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』、『中二病でも恋がしたい!』『境界の彼方』など数々の作品を生み出してきた京アニ。悲劇を乗り越え、再び世界中のアニメファンを魅了してくれそうだ。
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