2017年、映画プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタインの性暴力を実名で告発した女優のローズ・マッゴーワンが、未成年の時に『ダウンサイズ』などで知られるアレクサンダー・ペイン監督に性的暴行を受けたと告発した。
マッゴーワンはツイッターに以下の文を投稿した。
「アレクサンダー・ペイン。あなたは私を座らせ、あなたが別名で監督したショウタイム(TV局)のソフトコア・ポルノを見せた。シルバーレイクにあったあなたのアパートを今でも覚えている。あなたはとても“巧み”だった。あなたは事後に私を街角に置いていった。私は15歳だった」
「私は、認めて謝罪をしてほしいだけ。破壊したいわけではない。これは私が15歳のとき」と当時のスナップ写真も投稿した。
I just want an acknowledgement and an apology. I do not want to destroy. This was me at 15. pic.twitter.com/XeNpsrpY4s
— Rose McGowan (@rosemcgowan) August 17, 2020
ペイン監督は『サイドウェイ』(04年)、『ファミリー・ツリー』(11年)でアカデミー賞脚色賞を受賞し、2002年の監督作『アバウト・シュミット』ではジャック・ニコルソンがアカデミー主演男優賞、キャシー・ベイツが同助演女優賞にノミネートされた。近作の『ネブラスカ』(13年)もアカデミー賞6部門候補になった実力派。マッゴーワンの告発が事実ならば、彼女が15歳だった当時、ペイン監督は20代後半だった。
マッゴーワンは「Variety」誌の取材に「彼(ペイン監督)のオーディションを受けた後、彼の家に連れて行かれた。その後、私は演技を辞めた」。マッゴーワンは6年後にグレッグ・アラキ監督の作品で本格的に復帰するまで女優業から遠ざかっていた。「長年、これは性的出会いだと考えていて、本当は何だったかを理解していなかった。これはグルーミング(性行為目的で相手を手なづける)だった。初めてポルノを見せられた」「彼は私をシルヴァーレイクにあるカフェ・トロピカルの前に置き去りにして、1人で帰らせた」と語った。
マッゴーワンはこれまでも、相手の名前を明かさずに15歳の時の経験をメディアに語っていた。ワインスタイン告発記事を手がけたローナン・ファローのインタビューで彼女は「とても有名な」男性と性的関係になったこと、最近になってその行為が法的にはレイプになることを知り、そのうち彼の名前を明かすと話していた。
この告発について、ペインはコメントなど発表はしていない。
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