ファッション界の革命ブランドの日本ライセンスが同一傘下に。ピエール・カルダン&森英恵
10月2日より映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』が公開中だが、10月1日にPierre Cardin(ピエール・カルダン)のライセンス事業をHANAE MORI(ハナエモリ)とともに三井物産アイ・ファッション(株)が継承した。
・人気女優との愛も赤裸々に語るファッション異端児に注目再び。日本人モデルの起用からジェット機デザインまで、多様性を体現
ピエール・カルダンは、世界に先駆けてプレタポルテを開始し、ファッションデザインの革命家と言われる。 車やジェット機、家具やインテリア雑貨に至るライフスタイル商品もデザイン。また、かつて舞台俳優を目指していたこともあり、ジェラール・ドパルデューを見いだし自信の劇場「エスパス・ピエール・カルダン」に出演させるなど、芸術振興にも寄与した。
そして、ライセンスビジネスという手法を興したのも彼だった。日本でピエール・カルダンの知名度が高いのもそのおかげだ。
一方の森英恵は、51年スタジオを設立し、日本映画全盛期に数多くの衣裳デザインを担当。77年にパリメゾンをオープンし、オートクチュール組合に属する唯一の東洋人として活躍した。
もともとこの2ブランドは、三井物産株式会社が管理していた。ピエール・カルダンの日本商標権を1997年に、 HANAE MORIの全世界商標権を2002年に同社が譲り受け、子会社を通じて事業を行ってきたが、今回両者を三井物産アイ・ファッションに集中することで、ネットワークや知見を共有することとした。
「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」には、このふたりも登場する。欧州と日本のファッション界で常に革新的で創造的な各ブランドの良さを生かし、従来のファンのみならず新しい世代にもインスピレーションを与えることが期待される。(文:fy7d)
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