快進撃を続けるBL『ポルノグラファー』の魅力とは?
#BL#インディゴの気分#ボーイズラブ#ポルノグラファー#丸木戸マキ#劇場版ポルノグラファー~プレイバック~#續・ポルノグラファー プレイバック
初コミックスが実写ドラマ化、さらに映画化も決定!
2016年に発売された『ポルノグラファー』が初コミックスで、読んだときには「すごい新人が出てきた…!!」と衝撃的だった丸木戸マキ。同作はBLアワード2017「次に来るBL」ランキングで2位に選ばれ、2018年夏クールには実写でテレビドラマシリーズ化された。FOD(フジテレビオンデマンド)で配信して地上波でも放送し、官能的な描写も攻めていて話題となり、FODのオリジナルドラマとしては史上最速の視聴数100万回を突破する記録を樹立している。
・『ポルノグラファー』だけじゃない! 丸木戸マキの心に染みる1作
「ポルノグラファー」はポルノ作家の木島理生に怪我を負わせてしまった大学生の久住春彦が口述筆記で仕事を手伝ううちに木島の魅力に引き込まれていくさまを描いている。実写化も好評で、木島と編集者城戸の過去を描いた「インディゴの気分」も『ポルノグラファー ~インディゴの気分~』としてキャストは続投でドラマシリーズ化。「ポルノグラファー」の続編である丸木戸マキ原作の「續・ポルノグラファー プレイバック」を実写映画化した『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』の製作が発表され、快進撃を続けている人気シリーズだ。
丸木戸マキの魅力は、仄暗くて色気あるキャラクターの描写
このシリーズの魅力はポルノ作家・木島のキャラクターにあるだろう。丸木戸の作品に出てくるキャラクターは仄暗い過去を抱えていて、絵の雰囲気も古典的で決して明るくない。しかし、悲劇を嘆く訳ではなくどこか達観しているし、ちょっと変わっていてとても色気があるのが魅力的だ。そんな男がふと我に返って自分を見つめ直し、そして前進してゆくさまが描かれる。
『ポルノグラファー』シリーズだけでなく、後ろ暗い過去を持つ男の帰郷を描いた『アケミちゃん』しかり、AV男優2人を描いた『目を閉じても光は見えるよ』しかり。BLコミックではなくオメガバースを描いた『オメガ・メガエラ』でもそれが言える。絵も話も少しクセはあるが、それもまた丸木戸マキという作家の魅力になっている。(文:牧島史佳/ライター)
『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』は、2021年春公開予定
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