原作は累計発行部数20万部超のベストセラー
「クローズド・ノート」の雫井脩介によるサスペンス小説を堤幸彦が監督した『望み』。現在公開中の本作から、石田ゆり子と清原果耶が感情をむき出しにして衝突する本編映像が解禁された。
本作は、行方不明になった息子が殺人を犯した疑惑が高まる中で揺れ動く家族の葛藤と事件の行方を描いたサスペンスで、同名の原作小説は累計発行部数20万部超のベストセラーとなっている。父親役を堤真一、母を石田ゆり子、行方不明となる息子を岡田健史、その妹を清原果耶が演じ、彼らを取り巻く重要人物を、加藤雅也、市毛良枝、松田 翔太、竜雷太らが演じている。
台詞一つ一つに母性がにじむ
今回解禁された映像では、高校受験を控えたなかで沸き起こった出来事に戸惑う雅(清原果耶)が、「なんで私がお兄ちゃんの犠牲にならなきゃいけないの」 とイラ立ち、「お母さんは私よりお兄ちゃんの方が大事だから」と母親の貴代美(石田ゆり子)に感情をぶつけるシーン。覚悟を決めた母親の強さを映し出した石田の迫真の演技も見どころだ。
原作執筆時には苦しみ抜いたという雫井脩介は、映画化にあたり堤監督らに「貴代美の存在が鍵」と伝えていたという。だが、石田の演技を見て、「まさに絶妙だった」と絶賛。「台詞一つ一つに母性がにじんでいて、過剰でないがゆえに耳に届きやすく、共感せずにはいられない。見ていて心を大きく揺さぶられるのだ」と感動した様子。SNSなどでも「母親の気持ちに涙せざるを得ない」 と石田の感涙演技が高く評価されている。
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