横浜流星と吉高由里子がW主演を務める三木孝浩監督最新作『きみの瞳(め)が問いかけている』が、10月23日全国公開となった。公開初日には第25回釜山国際映画祭でも特別上映作品として正式出品され、横浜、吉高、三木監督の3人がリモートで参加。コロナ渦で現地に赴くのが困難な状況下で、海外の観客と質問形式での対話を楽しんだ。
本映画は、交通事故で視力を失った明香里(吉高)と、罪を犯しキックボクサーとしての夢を絶たれた累(横浜)による運命のラブストーリーだ。
空手チャンピオンの横浜もキックボクサー役には苦労!? キスシーンが好評
明香里を演じた吉高は「相手の目を見ることなくセリフを言うのが初めての経験だったので、伝わるのかどうか不安でした。目が見えないという設定なので、髪の毛が目にかかっていても放ったらかしにしたまま演じていました」と演じる上でのこだわりを明かした。
横浜は観客から「目が印象的」との指摘を受け、「目での芝居は意識してやっていて、明香里に気持ちが届けばいいという思いと、明香里の想いをしっかりと受け止めようという意識を持って演じていました」と回答。また、空手の世界チャンピオンの経歴を持つが、キックボクシングの試合シーンについて「体の使い方が全然違う。そこを修正する作業が難しかったです」と苦労も吐露していた。
好きなシーンについて横浜は「僕は浜辺のシーンが好き。初めて塁が自分の過去を明香里に話したり、明香里の言葉に救われてグッと距離が近づいたりするので、自分で観ても大事なシーンだと感じました」と思い入れたっぷりに語った。
一方の吉高は「初めて二人がキスするシーンが好き」と告白。観客からもキスシーンの美しさの反応が高かった。三木監督も「あのシーンは二人を美しい光で包みたかったので、美しい照明で作りました」と美しい映像づくりの秘話を披露した。
BTSが歌う主題歌「Your eyes tell」について、三木監督は「BTSは世界を代表するアーティストなのでダメ元でオファーしたところ、なんと快く引き受けてくれました。そして映画に寄り添った曲を作っていただき、感謝しています」とコメントした。
現地釜山の観客からは「涙が止まらなかった」「号泣しました」「美しいキスシーンが大好き」といった声が相次ぎ、三木監督は「このようなリモート形式でも、皆さんとお話できたのが嬉しいです。ともに新型コロナウイルスの影響で大変な状況にはありますが、これからも映画を通して文化交流ができたら嬉しいです」と、はやく観客と直接触れる機会になるよう期待を寄せた。
『きみの瞳(め)が問いかけている』は全国公開中。
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