11月6日から11月12日まで、T・ジョイPRINCE品川などで上映の『鉄道員(ぽっぽや) 4Kデジタルリマスター版』にて、1999年当時の俳優・高倉健の肉声メッセージと、2019年に実施された『鉄道員』特別上映会舞台挨拶の模様を収録した貴重映像が特別上映されることが判明した。
2012年記事:高倉健が富山刑務所で異例の舞台挨拶、心に染みる言葉に涙ぐむ受刑者も
同作は、第117回直木賞を受賞した浅田次郎の短編小説を原作とするヒューマンドラマ。北海道のローカル線・幌舞線の終着駅で定年を控える孤独な駅長・佐藤乙松(高倉)が、ある日突然現れた1人の少女に、亡き娘・雪子の姿を重ねて…というストーリーが展開される。
1999年の肉声は、初日舞台挨拶への登壇が叶わなかった高倉が当日来場した観客のためだけにカセットテープに吹き込んだメッセージを初めてデータ化。当時舞台挨拶が実施された丸の内TOEIから見つかった秘蔵テープが約20年ぶりに公開される。
また、2019年に行われた特別上映会舞台挨拶を約7分のダイジェストにした映像も上映。共演者の大竹しのぶ、小林稔侍、広末涼子、木村大作カメラマンが登壇し、逝去から当時5年が経過した高倉を偲び、撮影時のエピソードをざっくばらんに語り合った模様を上映する。
『鉄道員 4Kデジタルリマスター版』およびに同期間上映の『動乱 4Kデジタルリマスター版』ではポスタービジュアルデザインのポストカードの数量限定配布(各3千枚)も決定している。
今回のニュースを受けて木村は「今回の4K上映、鮮明に蘇った映像で皆様に見ていただくことはとてもうれしい。『鉄道員』の撮影当時は59歳、定年間近の主人公、高倉演じる乙松に撮影中は自らの人生を重ねていた。ただ、サラリーマンは定年があるが、仕事のオファーがある限り、僕は映画を撮り続けるとその時あらためて思った。乙松は鉄道員(ぽっぽや)を貫いた人生。僕はこれからも映画の現場に立ち続け、人生を全うするつもり」とコメントしている。
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