テレビボードに2つの潮流。“配信&テレワーク”時代の選び方とは?
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“巣ごもり需要”で、4Kテレビの販売が好調だ。BCNランキングによると、2020年7月の4K対応液晶テレビの販売台数は、前年同月比112.1%だという。また、ここにきてペースダウンしてきたとはいえ、NetflixやHulu、U-NEXT、ABEMA、Amazon Primeビデオといったネットワーク配信系動画の利用が依然増え続けている。テレビが大型化する一方で、ソフトや機器の収納が最小限で済むようになってきたいま、求められるテレビラック像とはどんなものだろうか?
・AVアンプ“3つの潮流”が新製品から明らかに。アナタならどのタイプ?
また、リモートワーク化、テレワーク化によって、リビング全体のインテリアを再構築する必要に迫られることもあるだろう。その場合、テレビ周りを中心にコーディネートを考える必要が出てくる。
以上ふたつの視点から、この秋の新製品をもとにコーディネートのヒントを探っていきたい。
「シンプル・イズ・ベスト」。AVボードにシリーズを揃える〜MASTERWAL
岡山の老舗アカセ木工が放つ家具ブランドMASTERWAL(マスターウォール)が、シンプルなデザインと機能性で人気の「MORELESS AV BOARD(モアレス エーブイ ボード、¥250,000/税別〜)」を復刻させた。
「MORELESSシリーズ」は、著名な建築家 ミース・ファン・デル・ローエの言葉「Less is More」から名付けられたシンプルなデザインと機能性を追求したシリーズ。2006年から2015年まで販売されていたこのAVボードは、AV機器のデジタル化による小型化や、ソフト収納を必要としない動画配信の普及によって、”ようやく時代が追いついた”感がある。
そこで、リビングとテレビの大型化を踏まえ、デザインはそのままにサイズを追加し、合計3サイズ(幅2200mm、2000mm、1800mm)での発売となった。
“100年後のアンティーク家具”を目指すマスターウォールならではの、無垢材にオイル仕上げ(一部突き板)。ブラックの強化ガラス扉と焼き付け塗装のスチールの脚部が、引き締まったデザインをもたらしている。オプションで配線加工も可能。価格もそのクォリティからすれば納得できるものだ。
また、来年2021年が同シリーズ発売20周年にあたることもあり、「MORELESSシリーズ」のソファ(¥155,000/税別〜)、マガジンテーブル(¥110,000/税別〜)、チェスト(¥210,000/税別〜)、ベッド(¥170,000/税別〜)なども再登場する予定。
AVボードのみならず、リビングダイニングから寝室まで同じトーンで統一できるシリーズ全体の復活は、テレワーク化をきっかけにリビング全体を見直そうという人にはまさにうってつけのアイテムと言える。
壁面全体をシステムとして考えるAVボード〜LEMA
一方、テレビラック、収納といった家具単位で考えるのではなく、間取りに合わせて壁面全体をコーディネートする方向性もありうる。置き家具の数を抑えつつ充実したインテリアを構築できる、いわゆる“システム型ボード”は、高級志向のレジデンスなどを中心に、もうひとつのトレンドとして見逃せない。
カッシーナ・イクスシーが新たに取り扱うLEMA(レマ)のLT40(エルティーフォーティ)は、規格サイズのボックス(UNIT)に多様なエレメントを組み合わせるシステムウォールファニチャー。リビングのひと壁一面をAVボードや飾り棚で構成し、引き出しに配線を収納したり、USBポート内蔵のスマートチャージャーを取り付けるなど、様々なプランニングが可能だ(写真の構成で¥2,305,000/税別)。
また、マルチボードとキャビネットを自在に組み合わせてホームオフィスを構築すれば、リモートワーク需要にも対応できる。
LEMAは1970年に設立された職人技の伝統と品質重視の姿勢を貫くブランド。イタリアで最初にフリースタンディングの壁面収納を開発し、その後も自由度の高いモジュラー家具などを次々と発表しているが、実は今回が日本初上陸。これからの展開にも注目したいブランドのひとつだ。
自宅で過ごす時間が多くなり、家族みんなのインテリアへの気づきも増えている。仕事のリモート化により、ONとOFFのメリハリを付けながら心豊かで充実した日々を送るためにも、リビングでもっとも目に付くテレビ周りを中心に、いまいちどリビング全体を見直してみてはどうだろう。(文:fy7d)
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