イケメン俳優が怪演! ミステリー・スリラー『他人は地獄だ』
大ヒットのWEB漫画を実写化したミステリー・スリラー。キラキラした笑顔が印象的なイム・シワンが底知れぬ闇を抱えた青年を演じ、人気俳優のイ・ドンウクは原作にはないキャラクターを強烈な存在感と狂気の演技で見せ、視聴者を恐怖の渦に巻き込んだ。
・イム・シワン初主演作『戦場のメロディ』(2016年)のインタビュー
大学の先輩が起業した会社で働くため、地方から上京したユン・ジョンウ(イム・シワン)。町外れにある古びた考試院に入居するも、そこは奇妙な人間ばかりが住んでいた。職場の上司ともうまくいかず次第にストレスを溜め込むようになるが、唯一、隣の部屋の歯科医、ソ・ムンジョ(イ・ドンウク)だけが気を許せる相手だった。やがて住人の失踪を機に、考試院に潜む恐ろしい“悪”と対峙し、自分が“地獄”の真ん中にいることを悟るのだった。
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こんなところに住みたくない! 激安物件の恐怖!
考試院(コシウォン)とは本来、公務員試験などの受験を控えた人が勉強部屋として利用する簡易宿泊施設。机とベッドが置けるだけのスペースで、ソウル市内だと月額5万円ぐらいが妥当だが、本作に出てくる考試院は月額19000円という激安ぶり。「なぜこんなに安いのか?」と聞くジョンウに、「この部屋の住人が自殺したから」と告げる大家。「この部屋で自殺したのではない」とは言われるものの、気になって仕方がなくなるのだった。
ある日、ベッドの下にその住人が残したメモを見つけるも、そこには「死ね」という言葉が書き連ねてあり…。このほか、無料で食べられる卵はすべて腐敗、トイレは共同、室内で携帯での会話は厳禁など、不便なことこのうえない。誰もが一日とたりとも我慢できないと思われる不気味な場所で、ここに長い間住み続けたら精神が病んでしまいそうだ。
運命に引き寄せられて本作の出演を快諾したイム・シワン
ソウル在住でキャリウーマンの彼女がいるジョンウだが、上京以来、なかなか会えずじまい。そんなジョンウが、関わる人々によって徐々に変化していく様子が細かく描かれている上に、表情や仕草で丁寧に作り込まれた演技も圧巻だ。
主演のイム・シワンは、兵役中に後輩から本作のWEB漫画をすすめられ、「実写化するなら主人公は先輩にピッタリ」と言われたことで、本作の出演を意識するようになった。実際に除隊後すぐにオファーがあり、悩むことなく二つ返事で引き受けたという。
数え年33歳、まだまだ若い役もいける!
33歳のイム・シワンは、ZE:Aという男性アイドルグループの一員として2010年にデビュー。2012年に『太陽を抱く月』で主人公の少年時代を演じて以降、ドラマや映画に引っ張りだこに。現在は、強烈なファッションの主人公のラブロマンスドラマを撮影中だ。
コロナ禍により人との接触が極端に減っているだけに平和に過ごせるかもしれない昨今。結局、心霊現象や幽霊よりも人間が一番怖い存在なのかもしれないと感じさせるドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)
『他人は地獄だ』
BSフジ:毎週月~金曜日 午前10:00~10:57 放送中
DVD-BOX 18,000円+税
好評レンタル中、フジテレビ公式FODにて配信中
発売元:クロックスワークス/フジテレビジョン/ワコー
販売元:TCエンタテインメント
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