女優の有村架純と俳優の菅田将暉が1月29日、W主演映画『花束みたいな恋をした』の初日舞台挨拶を行い、本作の舞台裏などを語り会場を盛り上げた。
菅田将暉、有村架純にギターをレッスン!
本作は、鈴木保奈美や織田裕二が出演した『東京ラブストーリー』(91年)、『Mother』(10年)、『最高の離婚』(13年)、有村と高良健吾のW主演作『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年)、松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が揃い踏みした『カルテット』(17年)など名だたるドラマを執筆してきた脚本家・坂元裕二による完全オリジナルのラブストーリー。
描かれるのは、東京・京王線の明大前駅で終電を逃して偶然出会った21歳の山音麦(やまね・むぎ/菅田)と八谷絹(はちや・きぬ/有村)の2人の恋。その夜から始まる5年間の月日を、渋谷パルコの閉店や「SMAP×SMAP」最終回放送など平成カルチャーの移ろいとともに紡いでいく。
菅田は「坂元さんが脚本をされているテレビドラマを見てきた世代ですし、ラブストーリーを今のうちにやらなきゃな、やりたいなという気持ちがあったんです」と本作出演の思いを述べ、「本当に面白かったです。実際の商品や人がたくさん登場するので、リアリティもすごいなと感じました」と撮影をふり返った。
続いて、撮影中に菅田と有村がフィルムカメラで撮影したオフショットがスクリーンに映し出された。菅田がガチャガチャのカプセルを目にはめている写真に菅田本人は「気持ち悪いですね」と苦笑。
有村は、自身がギターを演奏する写真を見て「とにかく撮影の合間の時間が多かった。家にギターがあるという話になって、菅田くんと一緒にやろうって話になって」と述懐。話を引き継いで菅田が「麦も絹もお互いカルチャーで共鳴していたので、僕たちもせっかく家にギターがあるなら、何か1曲弾けるようになろうよって練習したんです」と話す。菅田指導のもと、有村は練習を重ね、クランクアップ時には1曲弾けるようになったという。
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坂元裕二「有村架純さんはミステリアス」女優としての魅力語る
そんな2人を見て坂元は「初めて映画で拝見したときから感じているんですが、菅田さんはとても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っています。良い人な面や悪い人な面、純粋な部分やどこか擦れた部分、闇を持っていたり、光を持っていたり。2つの反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちになった俳優さんで、唯一無二だと感じています。有村さんはミステリアスで、何を考えていらっしゃるのか分からない。その存在が世間から外れたようなたたずまいが演技にも感じられて、何とも言えない不思議な手品のようなお芝居で感激しています」と熱弁。
それを聞いて有村は「なかなか直接お言葉を頂くことがないので、改めてそう言われると恥ずかしいですね。以前、坂元さんと対談をさせていただいたときも『有村さんのことは、一生分からないと思う』とおっしゃっていて、このままずっと分からないままでいてほしいな、と思います。」と照れ笑い。菅田も「そんなことを思ってくださっていたなんて、嬉しいですね。」と喜びを露わにしていた。
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