『銀魂』が『鬼滅の刃』を押さえて1位獲得
1月公開作の1位は『銀魂 THE FINAL』(12.7億円)。人気マンガをアニメ化した劇場版3作目。19年6月に最終回を迎えた原作のラストをベースに、最大の敵・虚との死闘を描く。入場者プレゼントとしてアニメ『銀魂』の名エピソードと『銀魂 THE FINAL』の名シーンをフィルム風シールにして配布。さらに、第1週には原作者・空知英秋が描きおろした『鬼滅の刃』の「炭治郎&柱イラストカード」、第2週には空知英秋が描きおろした『銀魂 THE FINAL』など、週替わりのプレゼントも配布した。
公開された週末の興行ランキングでは『鬼滅の刃』を押さえて1位を獲得。翌週には2位に落ちたものの、根強い人気を見せた。1月31日時点の興収は12.7億円。10年『銀魂 新訳紅桜篇』10.7億円を上回り、13年『銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』17億円に迫っている。
2位は『新感染半島 ファイナル・ステージ』(3億円)。ゾンビアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を描く続編。1月1日から公開され、15日からはMX4D版、4DX版、スクリーンX版でも上映した。
3位は菅田将暉と有村架純が共演した恋愛映画『花束みたいな恋をした』。1月29日から公開され、31日までの3日間で2.6億円をあげた。出資元のTBSやテレビ東京では特別番組を放送したり、TBS『教えてもらう前と後』『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』に有村架純、日本テレビ『行列のできる法律相談所』に菅田将暉が出演してPRに務めた。
『エヴァンゲリオン』ほか期待作の公開延期相次ぐ
1月公開作でヒットの目安である興収10億円を超えたのは『銀魂』だけ。全体的に低調な興行となった。緊急事態宣言が発令されている都府県の映画館では、20時までに上映を終了しており、営業時間の短縮が興行に影響を与えているようだ。さらに、興行界の期待が高かった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が延期されたことも低調の大きな要因だ。
2月公開作で注目は『樹海村』(2月5日公開)。20年にヒットした『犬鳴村』(14億円)に続き、実在した心霊スポットを題材に描く清水崇監督のホラー映画だ。全国の上映予定館数はMX4D版、4DX版を含めて421館にのぼる。2月公開作では『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』『夏への扉 キミのいる未来へ』が延期されており、『樹海村』に対する劇場側の期待は大きい。
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[1月公開作ランキング]
1位『銀魂 THE FINAL』12.7億円
2位『新感染半島 ファイナル・ステージ』3億円
3位『花束みたいな恋をした』2.6億円
(1月31日時点。ムビコレ調べ)
1位『銀魂 THE FINAL』12.7億円
2位『新感染半島 ファイナル・ステージ』3億円
3位『花束みたいな恋をした』2.6億円
(1月31日時点。ムビコレ調べ)
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