配信動画を見ることで、貴重な文化芸術を支援

コロナ禍によって、バレエや能、舞台は従前のように劇場に多くの観客を集めた公演が困難となっている。そこでこうした文化芸術団体の公演や映像コンテンツを配信することで、新たなニーズを掘り起こそうという動きが起こっている。『くるみ割り人形/新国立劇場バレエ団』(20年)など、動画配信サービスU-NEXTが新たに公演や映像コンテンツ約70作品を配信する事業もそのひとつだ。

 吉田都芸術監督・新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』がU-NEXTで配信開始

これは、凸版印刷株式会社が文化庁から受託した「文化芸術収益力強化事業」の一環として行われている。U-NEXTが動画配信サービスを通じて、これまで文化芸術の世界に触れていなかった新たなファンを「配信」を通じて獲得することで、文化芸術団体に入場料による収入以外の新たな収入源を提供するとともに、これまでのファンに対しても家に居ながらにして「配信で見る」というホームシアターを活用した新たな楽しみを提供するものである。

初心者にもわかりやすい演目。解説や字幕付きも

現在配信中の主な作品は、下記の通り(2月7日現在)。今後も順次追加予定である(https://www.video.unext.jp/lp/bunka_snm?rid=PR00526)。

●『くるみ割り人形/新国立劇場バレエ団』(20年)
古典名作を日本最高峰の実力を誇る新国立劇場バレエ団が踊り新境地を拓く。
配信期間:2月14日23:59まで
価格:980円(税込)

●『新国立劇場バレエ団 -「くるみ割り人形」公演までの日々-』(21年)
吉田都芸術監督やバレエ団ダンサーのインタビューから舞台裏まで紹介。
配信期間:2月14日23:59まで
価格:見放題

●『バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」』(20年)
サントリーホールで行われたヘンデルの「メサイア」20回目の公演を日本語訳付きで。
配信期間:2月14日23:59まで
価格:2,000円(税込)

●『一粒萬倍 A SEED 天の岩戸開き』(21年)
能楽堂で行われた舞台。神々が現代に姿を現し、暗雲に覆われ光を失った世界に光を呼び戻す。
配信期間:2月20日23:59まで
価格:1,100円(税込)

●舞台『いい人間の教科書。 』【東京公演】(20年)
ダンス、音楽、芝居要素が詰め込まれた俳優4人による会話劇。
配信期間:2月25日23:59まで
価格:5,000円(税込)

●『いつか~one fine day』(19年)
韓国映画『ワンデイ』を下敷きにした8人の俳優による日本オリジナルミュージカル。
配信日:2月23日23:59まで
価格:1,100円(税込)

●『狂言面づくし十番 其の二「禰宜山伏」「清水」』(21年)
人間国宝・山本東次郎の解説付きで贈る狂言『禰宜山伏』など。其の一も同時配信中。
配信期間:3月12日23:59まで

●『人間国宝 能楽師 四世梅若実見聞録』(21年)
芸歴70年を超える四世梅若実が、先代との思い出や能について語る。
配信期間:2022年3月31日23:59まで
価格:220円(税込)

●『地獄の芸能 浄瑠璃「役者演閻魔大王」能「鵜飼」』(21年)
閻魔大王を主人公にした浄瑠璃と能。いずれも地獄について描いた代表的な芸能。
配信期間:2022年1月15日23:59まで
価格:330円(税込)

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