『マンダロリアン』ジーナ・カラーノが差別発言
ディズニープラスで配信中の『スター・ウォーズ』の実写ドラマ『マンダロリアン』でメインキャラクターのキャラ・デューンを演じていたジーナ・カラーノが、SNSでの不適切な投稿が問題となってルーカス・フィルムから解雇されたことが明らかになった。
ルーカス・フィルムは「ジーナ・カラーノは現在、ルーカス・フィルムと雇用関係になく、今後もありません。文化的、宗教的アイデンティティをもとに人を中傷する彼女のSNSの投稿は忌まわしく、受け入れがたいものです」と声明を発表した。
共和党支持者であるカラーノは9日(現地時間)、インスタグラムのストーリーで「ユダヤ人が街中で殴られたのはナチスの兵隊によってではなく近隣住民…その中には子どもたちもいた…によってだ」「政府はまず住人たちに、ユダヤ人であるというだけで憎むように仕向けた。政治観によって誰かを憎むことと何か違いがあるのか」という文章のスクリーンショットを投稿。
政治観の違いで分断が深まるアメリカで共和党支持者であることと、ホロコーストによるナチスのユダヤ人迫害を重ねる内容に非難が殺到し、ツイッターでは「ジーナ・カラーノをクビにしろ(#FireGina Carano)」というハッシュタグがトレンド入りした。
カラーノは昨年、新型コロナウイルス感染防止でマスクを着用する民主党議員を揶揄する投稿や、大統領選挙をめぐる陰謀論を支持したり、トランスジェンダーに対する差別的な発言を繰り返していた。
ハリウッド・リポーター誌では「ルーカス・フィルムは2ヵ月ほど前からカラーノを解雇する理由を探していたが、今回の投稿が決定打になった」という関係者のコメントを掲載している。カラーノはタレント・エージェンシーのUTAとの契約も解消された。
元総合格闘家のカラーノは『デッドプール』(16)に出演し、『マンダロリアン』では主人公のマンドーやベビーヨーダらと活躍する元反乱軍の戦士キャラ・デューン役で人気を博した。
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解雇報道から24時間も経たない12日(現地時間)、カラーノは保守派の政治評論家のベン・シャピロと組んで映画の企画を進めていることを発表した。
保守系のウェブサイト「The Daily Wire」でカラーノは「The Daily Wireは私の夢の1つを叶えるのを手伝ってくれています。全体主義の暴徒による否定に怯えて生きるすべての人に、希望のダイレクトメッセージを送ります」「かつてないほど自由になった自分の声を上げ始めたばかりです」とコメントしている。
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