新型コロナ対応に関連した政府・自治体対応やマスコミへの批判に始まり、自ら出資するロケット事業の打ち上げの延期を要請されたことにヘソを曲げ、北海道大樹町からの住民票移転、マスク着用を巡るギョーザ店とのイザコザ、そのギョーザ店をクラウドファンディングで救ったひろゆき(西村博之)氏への一方的は絶縁宣言…と、最近では実業家というより“トラブルメーカー”として存在感を示している感のある堀江貴文氏だが、数あるソーシャルメディアで発信活動する中で、その主戦場ともいえるYouTube「ホリエモンチャンネル」の再生回数が激減している。
YouTube伸び悩みも…手がける事業は多角化
最盛期には200~400万回再生だったものが、騒動以降、急激な“ホリエモン離れ”が進み、良くて20万回再生、1万回台の動画も散見し始めている。かろうじて「NewsPics」とのコラボで下支えされている面もあるが、共演するのは、メディア批判などで論を同じとする評論家か、自身が主宰する「ゼロ高」の生徒といった“イエスマン”ばかり…。
もちろん当人はYouTuberとして生活しているわけではなく、情報発信もTwitter、ClubHouse、ニコ生のブロマガチャンネルなど、多岐に渡り、YouTubeの再生回数は減ったからといって忘れ去られた存在とは一概には言えないものの、既存メディアや意見を異にする相手を、時には口汚い言葉で罵り、恩人や支援者(※北海道大樹町は町長の計らいでロケット発射場を無償で提供。また西村博之氏もライブドア事件時に堀江氏を支援)をも平気で切り捨てる姿勢にそっぽを向かれた側面もあろう。
今後、彼はどうなるのか。オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」やロケット事業は継続するであろうが、一方で、彼が理事をつとめている「一般社団法人予防医療普及協会(https://yobolife.jp/)」の中で注力する予防医療の分野(子宮頸がんワクチン接種推進運動やピロリ菌除去運動など)で、その広く深い見聞を広めていってほしいものである。
(文:寺島武志/フリーライター・編集者)
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