『JUNK HEAD ジャンク・ヘッド』大ヒット御礼舞台挨拶が4月9日に都内で実施され、堀貴秀監督が本作や続編の可能性について大いに語った。
地下世界の完成度ヤバ過ぎ! 世界が絶賛する日本のストップモーションアニメが大ヒット中
堀貴秀監督、続編の可能性に言及「今作ヒットしたらすぐ製作できます!」
本作は、堀監督が独学で作り始めて7年間かけて完成させ、世界の映画賞で称賛されたSFストップモーションアニメ。人類が遺伝子操作により長寿を得た代償として生殖能力を失い、さらに環境汚染やウィルス感染が加わったことで、人口が激減した世界を描く。人類救出のカギは地下世界に生息する地底生物・マリガンにあるとして、主人公のバートンが地下迷宮へと潜入する…というストーリー。
登壇した堀監督は「本日はありがとうございます。こんな大きな舞台で公開できて光栄です」と観客に感謝を伝えた。MCから公開後の環境の変化を問われて「職場の社長が優しくなりました(笑)」とニッコリ。「最近まわりから『すごい!天才ですね』と言われることが多いのですが、この作品が作れたのはそれまで大したことができなかった僕が諦めなかったからできた作品なので、今いろんな面で諦めずにがんばっている人たちの支えになれる作品になれば良いなと思います」と話した。
堀監督が7年を費やし、総ショット数・約14万コマ・フィギュアを全て手作りしたという狂気の愛と熱量で完成させた本作。「ひたすら耐えていましたね(笑)。途中から夢の中でも作業していて、悪夢のようでした。現実か夢なのか分からなくなってくる瞬間はありましたが、ちょっとずつ映像ができあがっていくのが楽しくてがんばれましたね」と述懐した。
6分の1スケールで制作し、主人公の大きさは子どもの頭身に設定。「主人公は、体はロボットの設定なのですが、映画が進むにつれて成長させたいという思いがありました。なので、最初は小さい姿だったのですが、最後のほうにかけて体を入れ替えるという方法で成長していく様子を表しています」と解説。手書きのオリジナリティーあふれる字幕については「フォントにもこだわりを入れていて、音声が壊れてガラクタになったときは書体を変えたりしています」と明かした。
また、今後についても言及。「最初から3部作として製作していて、すでに次の絵コンテまで完成している状態なのですが、製作には資金が必要になるので、この作品がヒットしてくれたらすぐにでも製作できます!」と意欲を示した。
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