ジョニー・デップ製作・主演の最新作『MINAMATA』より、写真の一部が解禁された。
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水俣病を世界に知らしめた写真家ユージン氏の遺作をもとに、その生き様を体現し現代に蘇らせる
本作は熊本県のチッソ水俣工場による工業排水を原因とする“四大公害病”の一つ「水俣病」が題材。その公害の存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が、1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ジョニー・デップが長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作となったこの写真集をもとに、ジョニー自身の製作・主演で映画化が実現した。報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時の妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ1971年から、3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動などの様子を写真に収めていく日々がドラマチックに描かれている。
ジョニーは「ユージン・スミス氏に、昔から興味がありました。彼がたどってきた人生や体験したこと、そして、何を犠牲にして、あのような瞬間を写真に捉えることができたのかなどを知りました。そして、水俣に関する記事を読み、知識を深めていくうちに、実際にそれが起こったという事実に衝撃を受けました。しかも、その影響は解決されたわけではなく、未だに続いているということは、それ以上に衝撃的。関心を持つ者の1人として、この歴史は語り継がれなければならないと思いました。映画の持つ力を活用して、伝えたいメッセージを発信する事が、我々の願望でした」と語る。容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が、再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を見事に体現し、現代のスクリーンに蘇らせたジョニーの魂の演技に各国メディアは絶賛している。
高度経済成長期の影の歴史…日本から豪華キャストも参加
日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派が集結。音楽を手掛けたのは坂本龍一。撮影は主にセルビア、モンテネグロで行われた。そして今年(2021年5月1日)は、水俣病の公式確認から65年を迎える。ジョニーは「我々は皆、ただの一片のホコリで小さな力。もし私たちが窮地に立たされたとき、誰かが率先して、巨大な壁を壊そうとすれば、大勢の人々が後に続いてくれるはず」と語った。
『MINAMATA』は9月より全国公開。
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