「 私を理解できる人がいるなんて!」と喜ぶ2人だが…
『あの頃、君を追いかけた』(18年)など、数々の作品の撮影現場で指揮をつとめた、台湾人のリャオ・ミンイーによる、満を持しての監督デビュー作『恋の病~潔癖なふたりのビフォーアフター~』(原題『怪胎』/英題『i WEiRDO』)。世界中の映画祭で数々の映画賞を受賞し、台湾国内でも高い評価を受けた同作の日本公開が決定し、このほどポスタービジュアルが解禁された。
「恋の約束と固執」を描いた同作は高い評価を受け、世界中の映画祭で数々の賞を受賞。台湾アカデミー賞とも呼ばれる「金馬奨」で、新人監督作品ながら最優秀主演男優賞や最優秀主演女優賞を含む6部門でノミネートされるなど、台湾本国でも大きな話題を呼んだ。
台湾総統選挙に影響与えたダークミステリー映画『返校 言葉が消えた日』7月30日全国公開
同作の風変わりな設定やビジュアル、そしてラブリーでスタイリッシュな演技
重度の潔癖症の青年ボーチン。外出する時は、防塵服を着て手袋とマスクをするほどの完全武装だ。一般的な社会生活が送れず、他人から見るとまさに“変人”。ある日、電車に乗っていると、同じ車両に同じような完全武装をした潔癖症の女性ジンを発見し、2人は運命的な出会いを果たす。「自分は一生、他人と隔絶してひとりぼっちで生きていく」と運命に縛られていた2人が出会い、恋愛がスタートする。それは「他人から疎外される」という恐れのない安心感に満ちた関係。だが、ボーチンから突然、潔癖症の症状が消えてしまい、2人は次第にすれ違っていく…。
難役を演じ切った2人…台湾アカデミー賞に“カップル”でノミネート
潔癖症であり、外出を避けるため自宅での翻訳業で生計を立てながらも、パソコンのタイピングが苦手で仕事に支障をきたすという風変わりな青年ボーチン役を演じたのは、役所広司主演の日中合作映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』(19年)や、Hey! Say! JUMPの山田涼介主演のドラマ『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』(日本テレビ系/14年)にも出演していたリン・ボーホン。同作での演技は高い評価を受け、第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最優秀主演男優賞にノミネートされた。
潔癖症であるうえ、スーパーマーケットで万引きを重ねてしまう窃盗症の女性ジン。だが、タイピングが得意で、ボーチンの不得意なことを自分が補えるという運命的な出会い。その難役を演じたのはニッキー・シエ。これまでも台湾アカデミー賞(金馬奨)や、台北映画祭など、海外の映画祭でも最優秀女優賞を受賞してきた彼女だが、本作でも第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最優秀主演女優賞にノミネートされ、リン・ボーホンとともに、“カップル”でのノミネートとなった。
潔癖症という共通点の一方で、お互いの得意不得意なことを補い合えることに気づいた「凸凹で偏人なふたり」のキャッチが添えられたビジュアルとなっている。
『恋の病~潔癖なふたりのビフォーアフター~』は8月20日より全国で公開。
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