『名探偵コナン』8年連続で最高益の記録更新なるか?
4月23日から公開された『るろうに剣心 最終章 The Final』と、公開2週目に入った『名探偵コナン 緋色の弾丸』。ゴールデンウイーク映画興行の本命と目される2作品が出揃った。24日、25日の興収は『るろうに剣心』が5億2800万円、『名探偵コナン』が7億7400万円。2週目に入ってもコナンが強かった。2作品ともシリーズで初めてIMAX、MX4D、4DXでも上映。シネコンでの上映回数は通常は1日5回のところ、10回を超えるシネコンも多くあった。
・ファンの飢餓感が大ヒットスタート要因?『名探偵コナン』1日43回の上映館も!
緊急事態宣言が東京、大阪、兵庫、京都に発令され、シネコンを中心に多くの映画館は25日から休業となった。『名探偵コナン』は公開後10日間で興収39億3600万億円。前作『紺青の拳(フィスト)』が35億8700万円だったので約10%増。16日から18日までの公開後3日間の興収は『紺青の拳』を18%上回っていたが、勢いが落ちている。
一方、『るろうに剣心』は23日から25日までの3日間で7億4730万円。前2部作と比較すると、『京都大火編』は公開後3日間で8億2270万円、『伝説の最期編』は公開後2日間で9億1950万円。前2部作のオープニング興収を下回った。23日公開予定だった『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』は直前に延期。29日公開予定だったスタジオジブリの新作『アーヤと魔女』も延期された。『るろうに剣心』の場合、公開に向けてキャストや監督を稼働させた大がかりな宣伝を実施してきたことや、6月4日公開で『最終章 The Beginning』が控えていることなどから延期を選択しづらかったと推測される。
29日から始まるゴールデンウイーク。『名探偵コナン』は8年連続のシリーズ最高興収の記録更新、『るろうに剣心』は前2部作の興収を超えて有終の美を飾ることができるか、いずれも予断を許さない状況にある。(文:相良智弘/フリーライター)
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