松本まりか、あざとさは「拒絶して生きてきた」世間の評価に戸惑いも

#内田英治監督#松下洸平#松本まりか#柿澤勇人

松本まりか
松本まりか
松本まりか
松下洸平
柿澤勇人
ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」
内田英治
ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」

女優の松本まりかが、連続ドラマ初主演をつとめる『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』の完成記念スペシャル生配信イベントが5月7日、都内スタジオで行われ、松本まりか、松下洸平、柿澤勇人、そして内田英治監督が出席した。

『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』完成記念スペシャル生配信イベント、その他写真はこちら!

松本まりかはあざとくない!?  パブリックイメージに自ら言及「あざとかわいいと言われても、何もピンとこない」

本作はドラマ・舞台・小説の3コンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。舞台版は、4月23日より下北沢・本多劇場にて上演。舞台版を手がける劇団「ゴツプロ!」は、2016年の旗揚げ以来、東京・大阪のみならず台湾でも公演を成功させるなど、今もっとも注目される劇団の1つ。旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、舞台版「向こうの果て」では初の女性キャストとして小泉今日子がゲスト出演することが決定。ドラマ版では松本が池松律子役を演じる(※舞台版とドラマ版はキャストが異なる)。

松本は今回、連続ドラマ初主演。「なかなか今の時代では見ることのできないような作品で、いくつもの顔を持つミステリアスで謎が深まる魅力的な役柄を演じました。今回のこの作品と役柄、そしてスタッフ・キャストに恵まれて、律子役ができることは幸運だと思いました」としみじみ。殺人の容疑者という衝撃的役どころだが「劇中でも、わからない、つかめない女性と言われるように、私自身もわからず、向き合うのが怖くて逃げ出したかった」と打ち明けた。撮影時期が、内田監督がメガフォンを取った映画『ミッドナイトスワン』(20年)が日本アカデミー賞にノミネートされたタイミングでもあり、松本は「色々なミラクルなタイミングがギュッと詰まった作品。この作品に出会えたことは、自分の人生の中でも大きなターニングポイント」と思い入れたっぷりだった。

松本の印象について松下は「ショートスリーパーな女」、柿澤は「つかめない女」と表現。柿澤は「忙しそうなのであまり喋らないように気を遣っていたら、帰り際に急に松本さんから『同性の人とキスするときはどういう気持ち?』と聞かれました。『いきなりその質問!?』と。それまでの集中は何だったのかと。つかめない…」と松本の不思議ぶりに苦笑い。その質問の真意について松本は「(以前、松下と柿澤が)恋人同士の役をやっていたと聞いたので、それってどんな気持ちなのかなと。初めて会話したのがその話題でした」とほほ笑みながら解説していた。

一方、内田監督は松本について「あざとくない、むしろ逆な女」と表現。内田監督から「すべてを全力でやる人。それは昔から変わっておらず、昭和っぽい。ひたすら真っ直ぐでひたすら真面目な人」とパブリックイメージを否定された松本は「あざとかわいいと言われても、何もピンとこない。あざとさというか、女性としての計算高さを絶対に身に着けたくないと思って生きてきて、そんなことがあろうものならば拒絶して生きてきた。にもかかわらず、あざとかわいいと言われてしまって、どうしようかと。言われるのは面白いですが…」と自身に対する世間のイメージを不思議がっていた。

『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』は5月14日スタート。