TWICE「TT」仕掛け人が生んだ新人ガールズグループ、ITZYをも脅かすブランド力

#ASAP #BLACKPINK #Blave Girls #BTS #ITZY #K-POP #OH MY GIRL #STAYC #TWICE #TWICE　TT #ガールズグループ 2021.05.26

人気急上昇で、K-POP価値ランキング5位に

K-POPガールズグループが続々と春のカムバック（新曲をひっさげてプロモーション活動を行うこと）するなか、一足はやく2ndシングルアルバムをリリースしたSTAYC（ステイシー）が好調だ。4月末には、BRAND CUSTOMER LOYALTY AWARD 2021の女性アイドル新人賞を受賞。さらに5月には、韓国企業評判研究所が月に一度発表するブランド価値ランキングの直近データで、BTS、Blave Girls、BLACKPINK、OH MY GIRLに続く5位となった。

3曲目で3000万ビュー突破ブレイクの予感！毎週会いたいK-POPガールズグループのココに注目

4月に発売された2ndシングルアルバム「STAYDOM」は、新人ながら発売後1ヵ月で合計セールス58,836枚を記録。5月6日の歌番組「M COUNTDOWN」では、タイトルソング「ASAP」が1位候補に挙がり、久々のカムバックとなったITZYの新曲「マフィア in the morning」との一騎打ちとなり、5683対6120で2位となったものの、高い音源ダウンロードスコアを獲得した。このときは、TikTok公式アカウント（＠stayc_official）を使用しての「ASAP」ダンスチャレンジで、ITZYと共に撮影した振り付け映像が話題になっていた矢先でもあり、ファンを驚かせた。

STAYC公式Instagram＠stayc_highup　より

公式YouTubeチャンネルの『ASAP』MVは再生回数2,500万ビューを突破、ビルボードK-POP100の週間チャートにも上がり、音源が公開されてから1ヵ月以上経った現在もチャートを逆走することも。さらに、同アルバムから別の曲「SO WHAT」でも活動し、ロングランを続けた。

ブーム仕掛人ならではの“イミシン”なキーワード

STAYCは、昨年2020年11月12日にデビューしたスミン、シウン、アイサ、セウン、ユン、ジェイの6人組ガールズグループ。TWICEの「TT」など、ガールズグループのヒット曲メーカーBlack Eyed Pilseung（ブラック・アイド・ピルスン）が17年に設立した事務所High Up Entertainmentが初めて自主制作したグループで、実に3年間修行を積んだのち満を持してのデビューだった。

グループ名は、「Start To A Young Culture」の略。若い文化を導くスターになるという意味が込められている。ファンの呼称は「SWITH」。

また、新曲「ASAP」は、「As Soon As Possible」の略で、「思い描いていた理想の人ができるだけ早く現れて欲しい」という乙女心を歌っている。

曲中の印象的な言葉、Decalcomanie（デカルコマニー）とは、美術用語で「転写」を意味する。この曲での意味は、“私と相性ぴったりの彼を求めている”という趣旨なのだろうが、MAMAMOOの「Decalcomanie」というちょっと淫靡な曲をも連想させる（日本語バージョンはJapan1stシングル）。こうしたどこか“イミシン”で耳に残るフレーズが多いのが特徴だ。しかも、「I’m not picky.」とか「Copy」といった韻を踏む歌詞と、左右の腕を斜め下に交互に突き出しながら足を踏むポイントダンス「押せ押せダンス」がセットになってサビの「ASAP」を引き立てている。

メインボーカルのシウンの高音と、最年少（マンネ）でありながら170センチ近い長身のジェイによる低い声でのラップのコントラストも印象的だ。