工藤夕貴が鬼才監督作品に出演。舞台挨拶で撮影の緊張を語った
鬼才ジム・ジャームッシュ監督の新作『リミッツ・オブ・コントロール』が9月19日に日本で封切られ、唯一の日本人キャストである工藤夕貴が、渋谷のシネマライズで初日舞台挨拶を行った。
1989年に『ミステリー・トレイン』に主演して以来、20年ぶりにジャームッシュ監督作に出演することになった工藤。「ニューヨークのマネージャーから電話があり、ジム(・ジャームッシュ)の新作の話があるということなのでオーディションを受けるのかと思っていたら『出てほしい』と。私がOKなら、来月、マドリードに飛んでほしいという話でした」と、出演の経緯を語った。
ジャームッシュ監督とは、20年間、関係が途切れることはなかったようで、監督が来日した時や映画のプレミアで再会していたという。そんな近しい存在である監督の前での演技は、逆に緊張を要したようで、「ジムの前で英語で芝居することに緊張してしまい、『私はこんなにプレッシャーに弱かったのか』と思ったほど」と工藤。グラスを持つシーンでも、手がガタガタと震えてしまったという。
映画は、1人の殺し屋を軸にした、ミステリアスでスタイリッシュな作品。工藤は、「独特な雰囲気を持っているので、自分でも楽しみにしていました。ジムの映画は感性が触発される作品です。(見た後は)自分がおしゃれな人間になったような気持ちで帰れる映画。大きなスクリーンでぜひ見てほしい」とアピールしていた。
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