重い病気のため20歳までは生きられない少年と、彼を思い続ける少女の純愛を描いた感動作『僕の初恋をキミに捧ぐ』が10月24日に公開初日を迎え、キャスト・スタッフが、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで舞台挨拶を行った。
この日登壇したのは、主演の井上真央、岡田将生のほか、森口瑤子、細田よしひこ、原田夏希、寺田有希、新城毅彦監督の7人。監督は、「今年の4月に撮影した作品。初日を迎え、期待と不安で複雑な気持ちだが、大きく育ってくれれば」と挨拶した。
シャイな岡田は、この日もかなり緊張した様子。笑顔を浮かべながらも、裏返り気味の声でたどたどしく「今日は、初日を、迎えられて、嬉しいです」と感想を述べると、客席からクスクス笑いがもれた。
そんな岡田と対照的だったのが、主人公の同級生を演じた細田。最近ショックだったエピソードとして、テレビで井上が「好きな男性は無口なタイプで、嫌いなのはベラベラと過去をしゃべる人」と話していたのを見たそうで、「撮影中は井上さんに、恋愛なんかを含めて、過去を洗いざらい話していて……(テレビを見て)ショックで寝れなかった」と語ってから、井上に「結構、好感もってもらえてるかなと思ってたんだけど、嫌いだった?」と質問。急に話をふられた井上は「ううん、そんなことないよ」とあわてて否定していたが、細田は釈然としない様子だった。
だが撮影中は、細田の舌のなめらかさが現場を盛り上げていたようで、「大変、盛り上げてもらいました(笑)」と岡田。井上は「こう見えてもすごく気を遣う、繊細な方なんです」と細田の長所をアピール。だが、それに気をよくした細田が「どんなところが繊細?」と嬉しそうにたずねると、井上は「あれ、(繊細な部分は)ないかな?」とからかうような笑みを浮かべつつも、「岡田君をフォローしたり、周りに気を配っているという感じがありました」と答えていた。
今年は本作に加え、『ハルフウェイ』『ホノカアボーイ』『重力ピエロ』と話題作への出演が目白押しだった岡田。放映中のテレビドラマ『オトメン』にも主演し人気急上昇中だが、井上も「全国キャンペーンなどをしていて岡田君がすごい人気だったので、この作品は大丈夫」とヒットを確信したという。
映画については、「2人の初恋はうらやましい限り。たくさんの人の中から運命の人に出会える確率はすごいと思うので、ああいう恋愛ができたら幸せなんだろうな」と寺田。井上は、「たくさんの思いが詰まった作品なので、ひとりでも多くの方にメッセージが届けば……」と話していた。
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