内戦下のゲリラ部隊に生きる少年少女…絶え間ない暴力で炙り出される“人間性”
#MONOS 猿と呼ばれし者たち#アレハンドロ・G・イニャリトゥ#アレハンドロ・ランデス#ギレルモ・デル・トロ#サバイバル#モイセス・アリアス
「映画界の新たな声」「型にはまらない衝撃的な映画」
第92回米アカデミー賞国際長編映画賞のコロンビア代表となった映画『MONOS 猿と呼ばれし者たち』が10月に全国公開されることがわかった。
・『この世の果て、数多の終焉』ギャスパー・ウリエル 狂気の地獄を生き延びた兵士を渾身の演技で体現
本作品は、アレハンドロ・ランデスが監督が、50年以上続いたコロンビアの内戦を背景に、暴力の絶え間ない脅威にさらされる世界と、そこに生きる少年少女の葛藤や焦燥、炙り出される人間の本質を大胆に描くサバイバル・アドベンチャー映画。
アレハンドロ監督は、ボリビア初の先住民族出身大統領、エボ・モラレスのドキュメンタリー『コカレロ』(07年)や、下半身不随になった男性の実話を映画化した『ポルフィリオ』(11年)で注目を集めたコロンビアの新鋭だ。
出演は、『キングス・オブ・サマー』のモイセス・アリアス、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のジュリアンヌ・ニコルソン。音楽は、映画音楽界の次なる巨匠との呼び声も高いミカ・レヴィ(『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』)。
本作品は、サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭で63部門にノミネートされ、うち30部門で受賞を果たした(6月21日時点)。
「SCREEN DAILY」は、『パラサイト 半地下の家族』や『ワンス・アポン・ア・ タイム・イン・ハリウッド』などの強豪ひしめく中、19年ベスト映画総合1位に選出。
本作を鑑賞したギレルモ・デル・トロ監督は、「魅了された! アレハンドロ・ランデスは、映画界の新たな声となる」と称賛の言葉を寄せ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督も「型にはまらない衝撃的な映画! 見事だ」と賛辞を送っている。
ゲリラ組織の一員として暮らす少年少女の悲哀
本作品は、南米の山岳地帯にある高地で、世間から隔絶され暮らす8人の少年少女の物語。
彼らはゲリラ組織の一員で、コードネームは“MONOS(モノス)”。「組織」の指示のもと、人質のア メリカ人女性を監視し、厳しい訓練で心身を鍛える。しかし一方で、恋をしたり、仲間の誕生日を祝うなど10代らしく無邪気に戯れる日々を送る。しかし、「組織」から預かっていた大切な乳牛を仲間の1人が誤って撃ち殺してしまったことから、亀裂が発生。時を同じくして敵からの激しい襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すことになる。仲間の死、裏切り、そして人質の逃走──極限の状況下、”モノス”の狂気が暴走し始める……。
『MONOS 猿と呼ばれし者たち』は、10月に全国公開される。
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