“リアルさ追求”で閲覧注意、特殊メイク写真と予告編『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』
被爆二世が父から受け継いだ思いを書籍、そして映画化
1945年8月6日に投下された原子爆弾に至近距離で被爆した美甘進示の壮絶な体験を、被爆2世で娘の美甘章子(みかもあきこ)が書籍化した「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」を基に、章子自らエグゼクティブ・プロデューサーとして映画化した『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』が7月31日より公開される。このたび、場面写真・メイキング写真と予告編が公開された。
・不気味な黒い雨が少年の頬に落ち…ヒロシマの原爆を生き抜いた少年の物語が若い世代の心を打った理由とは?
予告編では、激しい光が一瞬にして進示を真っ暗闇の奈落の底に突き落とした原爆投下シーンが映し出される。史上初めての原子爆弾は広島中を焼き尽くし、瞬く間に7万人以上の命を奪った。
口の中は灰の味──進示は、そのときの恐怖を娘・章子に克明に語りながらも、「生きるという望みを捨てたらダメ」許す心を説く。そして予告編は、父・進示と娘・章子の思いを、美しい旋律とリアリティあるCG映像を交えながら綴る。
公開された場面写真とメイキング写真は、NYの特殊メイクのスペシャリストと火傷の状態など復元にかなりの時間をかけて試行錯誤したというだけあって、“強烈”といっていいほどにリアル。美甘は「原爆の悲惨さを若い世代に知ってもらうために、リアルさを追求しました」と語っている。
戦争の悲惨さを声高に唱えるのではなく、父から娘に託されたメッセージとは?
本作品は、広島で被爆した父・進示の体験と思いを受けた娘・章子が、CGや特殊メイクも駆使しながら描いた映画。
真夏の炎天下に被爆した進示とその父・福一は、想像を絶する苦痛の中、ひどく焼けただれた体を引きずって、救助を探し彷徨う。あたり一面息絶えた人々と呻き声で埋め尽くされ、救いの手はどこにも見当たらない。進示はあまりの激痛から解放されたい一心で、死にたいとすら願った。だが福一の力強い言葉に支えられ、進示は必死で前へ進む。
やがて父と離れ離れになった進示は、ひとりきりで毎日父が探し当ててくれるのを待っていた。3ヶ月後なんとか歩けるまでに回復すると、父を探して自宅のあった場所に戻った。すると、燃え尽きた瓦礫の中から、ガラスは吹き飛び、高熱により原爆炸裂の時間「8時15分」の針の影が文字盤に焼きついた父の懐中時計を見つける。全てを焼き尽くされた広島で、進示にとって家族や先祖と結びつけるものはそれしかなかった。
40年の歳月が経ち、進示の平和への願いは形となってニューヨークにある国連本部に届く。しかし、その数年後ニューヨークを訪れた娘の章子は驚くべき事実を知る。
「何かを失うときは、何かを得るとき」
日本中を駆け巡ったその知らせは、新たな恵みへと導く光となる──。
『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』は、7月31日より全国公開される。
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