スケッチとアニメーションが融合! 「実写にはない、絵が持つ力を表現」
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スペイン内戦で難民となった実在の画家の半生を描いた『ジュゼップ 戦場の画家』本編映像、新場面写真が解禁!
セザール賞長編アニメーション賞受賞をはじめ、世界中で喝采を浴び、日本でも絶賛されたオーレル監督の長編アニメーションデビュー作『ジュゼップ 戦場の画家』が8月13日より、全国で公開される。
同作の主人公は、1939年スペイン内戦により、避難先のフランスの強制収容所で難民となった実在の画家ジュゼップ・バルトリ。愛する人との再会を胸に、どんな現実も描くことで生き抜いた男の感動の実話だ。この度、同作の中で、ジュゼップのスケッチに入り込む、まさにアートともいえる多彩な筆致の本編映像と、収容所での生活を捉えた新場面写真3点が解禁された。
メガホンをとったのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などでイラストレーターとして活躍してきたオーレル監督。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、10年の歳月を費やして完成させた。長編アニメ監督デビューにして、「セザール賞」や「リュミエール賞」など欧州の映画賞を総ナメにし、「東京アニメアワードフェスティバル2021」で審査員で、『この世界の片隅に』(16年)、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(19年)で監督・脚本を務めた片渕須直氏が絶賛。コンペティション部門長編アニメーショングランプリを獲得した。
解禁された本編映像はジュゼップのスケッチが、アニメーションと融合する圧巻の場面。収容所の中でスケッチをするジュゼップの隣にいるのは、友人のエリオス。彼は彼女にプレゼントするため、手作りの指輪を作っている。ジュゼップの手元のスケッチにシーンが切り替わると、次の瞬間、絵の中にエリオスが入り込むのだ。
エリオスが恋人に指輪を渡し、ロマンティックな瞬間を優しく見守るジュゼップ。収容所での悲劇や喜び、どんな瞬間も見つめてきた姿を感じ取れる。
ジュゼップ・バルトリとオーレル監督 2人の天才アーティストの才能が交錯
実際にジュゼップ・バルトリが描いたスケッチが使われているこの場面。オーレルは、彼の作品に敬意を示すため、ジュゼップが描くシーンを多用し、いくつかの場面では実際に描かれたスケッチをスクリーンでアニメ化していると話す。監督は「この映画のテーマは絵です。アニメーションだけでなく、絵は本質的なものを伝える力を持っています。実写映像には決してない、絵が持つ力を表現したい」と語る。ジュゼップ・バルトリの力強いスケッチと、オーレルの繊細なタッチ。2人のアーティストが手掛けた多彩な筆致を堪能できる同作は、まさにアートといえる。
あわせて解禁された場面写真では、タバコをくわえながらスケッチをするジュゼップ、収容所の難民たちの休息を捉えた場面。また、憲兵に監視されている物々しい雰囲気の中、大事そうにワインとパンを抱える姿が切り取られており、ひたすら絵を描き続けるジュゼップの姿に“生きる”という根源的なテーマを投影した世界観を醸し出している。
『ジュゼップ 戦場の画家』は8月13日より全国公開。
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